海外先進諸地域では、大学を中心に、地域固有の価値や資源を総合的に捉えたブランド戦略や雇用創出に熱心な企業等との連携、および、卒業生の地元への残留率向上策などが機能している。その結果、企業や人材、技術、資金また付随するサービス産業分野において、成功事例が多数存在する。
街づくりには、産業や仕事の創出と人材の供給を両立させる必要がある。街づくりは、期間が長い、関係者が多い、動かし難い与件が多いなどの困難が伴うが、社会的共通資本(近時はGDPや人口を増やす等の指標だけではなく、幸せを感じる、活発な社会活動とは何か、といった要素)の大切さも新たな成功の指標として大切になってきている。
「SFC地域イノベーション共同研究」は、産業創出・人材育成など、他分野において取り組みを開始しているが、中でも、このセッションでは、人材育成の分野についてディスカッションを行う。社会的に大きな課題でありながら、民間企業だけではなかなか社会実装が難しい「アスリートのセカンドキャリアの課題」について考える。
◆オープニングスピーチ
「SFCの存在意義と健康と文化の森の発展に向けて」
政策・メディア研究科 教授 矢作尚久
◆基調スピーチ①
「地域社会と静岡ブルーレヴスの挑戦」
静岡ブルーレヴス株式会社 代表取締役社長 山谷拓志
◆基調スピーチ②
「横浜キヤノンイーグルスのこれから」
横浜キヤノンイーグルス GM 永友洋司
◆パネルディスカッション
「アスリートキャリア形成支援成功のポイント~地域社会への還元」
静岡ブルーレヴス株式会社 代表取締役社長 山谷拓志
横浜キヤノンイーグルス GM 永友洋司
アサガミ株式会社 代表取締役社長 木村健一
総合政策学部教授 國領二郎
政策・メディア研究科教授 矢作尚久
山形大学学術研究院産学連携教授 岩本隆
政策・メディア研究科特任教授 田中克徳(モデレーター)
◆クロージングスピーチ
SFC研究所所長、総合政策学部教授 飯盛義徳