疾患や健康状態に影響する個人内の要因、個人間の要因、地域コミュニティの要因について、それらの関係性やメカニズムを科学的に解明する疫学研究である「鶴岡メタボロームコホート研究」、そして、当事者とその人を取り巻くコミュニティに働きかけることで、当事者自らが健康になる力を涵養していくダイナミズムを生み出す実践「からだ館」を紹介します。前者はサイエンス、後者はアートの要素がより強いものの、どちらも住民の健康を実現する上では不可欠なマルチレベルなアプローチで、相互補完的な関係にあります。