オンライン展示
E10
環境情報学部曽我朋義
がんの代謝異常が何によって引き起こされるのかは長い間謎とされて来ましたが、先端生命科学研究所で代謝物の一斉測定法(メタボローム測定)が開発され、その謎の答えが明らかとなりつつあります。大腸がんの患者由来サンプルの大規模スクリーニングにより、代謝異常を制御しているマスターレギュレータがMYCであることと、MYCが少なくとも215の代謝反応を制御していることを見出した。がんの代謝異常はの良性腫瘍の段階で起きていることから、この発見は、がん予防やがん治療法の開発に繋がることが期待される。