丹青社の新人研修プログラム「人づくりプロジェクト」に鳴川研究室がデザイナーとして参加し、狭い研究室で使用する椅子を設計しました。椅子としての最低限の寸法を確保しつつ、細すぎない脚、薄すぎない座面、余計な付加価値をつけない椅子を目指しました。細く、薄くするのではなく切削によるエッジの入り方を考えることで、単純なポリゴンで構成されながら緊張感のある造形を作り出しました。椅子の佇まいを最優先しつつ、厳密な計算により、後ろ足を3度傾ける手法によりスタッキングできることを見出しました。
山口芸術情報センターで2018年7月21日から10月28日まで開催されるイベントの大型造作物と遊具の構造設計を行いました。企画展「メディアアートの輪廻転生」において前方後円墳の形状を模倣した直径10m・高さ3.5mの「メディアアートの墓」をつくり、内部に黎明期のメディアアートの名作10作品の展示します。イベント「コロガル公園コモンズ」では、三次曲面の床を持つ「ツナガル・ブロック」をつくりました。モジュールが均一で、床の形状が異なるブロックを自由に繋げることで、多様な遊び場を提案します。