KICIS: 慶應義塾インターネットと社会国際センタープロジェクトは、クラウドやビッグデータなど、新時代に突入したインターネットの課題を、同じ目的と課題を共有する世界中の大学や研究所と繋がりコミュニケーションを図る事で、日本、そして世界のインターネット・ポリシーに寄与して行く事を目的として設立されました。この度のORFブースでは、日本のインターネット・ポリシーやテクノロジーについて積極的に発信をしてゆく新しいウェブサイトの発表を行います。また併せて、センター設立よりこれまで主催、参加をしてきたプロジェクト及び国際会議について、皆様にご報告とご紹介をさせていただきます。
(展示担当: ジム・フォスター)
URL: http://kicis.mag.keio.ac.jp/bigdata2013/
サイバー法プロジェクトでは、法的および政策的な側面からネット社会の問題やより良い社会の実現に向け何ができるかを研究しています。例えば、ネット社会における様々な問題を発見し、分析し、法的および政策的解決策の模索が挙げられます。また、ネットを用いてより良い社会を実現するために法的および政策的後押しの方法を検討し、立案なども行っています。その他にも、教育や技術の面からも幅広く研究しています。
(展示担当: 新保史生)
自分たちで自分たちの未来をつくる「創造社会」の実現に向けて、井庭研究室では、創造を支援するパターン・ランゲージの制作に取り組んでいます。本展示(A)では、パターン・ランゲージを通じて新しい気づきを促し、学びを支援するシステムを発表します。本ブースで実際にシステムを体験していただくことで、自らの学びを振り返り、未来の自分の学びを考えられる機会を提供します。さらに、「つくる」ことを通して創造性を育んでいく教育のパターン・ランゲージも紹介し、これからの自発的な学び方、教育の在り方を提案します。
(展示担当: 井庭崇)
URL: http://ilab.sfc.keio.ac.jp/
インターネット空間には様々な脅威が氾濫しています。政府機関や専門家の取組はもちろん重要ですが、脅威の対象(被害者)が自分自身では安全を確保できない多数のIT弱者に広がっている今日の状況では、これら多数のユーザーに対する指導や啓発活動を、政府機関や一部の専門家だけで担うことはできません。四方研究会では中学生を対象に、ケーススタディにより「自分で考えさせて危機管理能力を身に付ける」サイバー防犯教室の開催等を行う「サイバー防犯ボランティアの実践」を推進しています。
(展示担当: 伊谷陽祐)
今年、本研究会が独自に行った「危機管理能力の向上を目的とした情報教育へのケーススタディの導入事例(東京農業大学第一高等学校中等部での実践事例)」を紹介します。青少年に対するインターネット上での犯罪や事件は年々増加傾向にあり、学校側や保護者が監督しがたい場所で起こっています。こうした中、青少年自らが「危険に対する対応力」を養うことが求められています。そこで、本研究会は実際の被害事例を中学生が問題発見・解決方法の模索をするグループ学習型ワークショップを考案し実施しました。全国でも先駆的なこの事例について発表いたします。
(展示担当: 伊谷陽祐)
本研究会における「サイバーパトロール」の実践とその成果について報告します。サイバーパトロールとは、従来地域社会にて行われていたパトロールの場を新たにインターネット上に移したものです。近年、若年層の利用や新サービスの登場に伴い、急増する有害情報(違法取引、詐欺、違法誘引など)の発見とインターネットホットラインセンターへの通報を実際に行い、そこから得られた知見と継続への展望を考察します。
(展示担当: 伊谷陽祐)
イベント運営時における運営者同士のコミュニケーション形態は、コミュニケーション相手や状況などにより刻々と変化しています。そのため、既存のコミュニケーション手段を使い分ける必要があり、円滑なコミュニケーションを取れない状況が多く見られます。本展示では、イベント運営時におけるコミュニケーションの分析・モデル化を行い、コミュニケーション支援のプラットフォームを構築します。
(展示担当: 八木彩香)
インターネットを利用したモノの取引が大規模化、高速化することに対応して、モノの所在や状態をより詳細に情報システムで把握し、管理することが求められています。センサや自動認識技術によってモノの状態をコンピューターシステムに取り込み、クラウドコンピューティングによって効率的・安全に共有するシステムの要素技術および構築・運用しているシステムを紹介します。
(展示担当: 三次仁)
タブレットPOSとスマホ決済でお買い物が変わります。売り場で在庫確認。気に入ればいつも持ち歩くスマホで、そのままキャッシュレス支払い。クレジットカードのスキミングの心配もありません。複数のカードの使い分けも簡単。DTPとSFCの協同で買い物の未来を紹介します。
(展示担当: 三次仁)
多様化・高度化し、より混迷を極めるサイバーセキュリティ領域の今を切り取ります。サイバーセキュリティに関する話題と絡めて、技術者だけでなく、本来は誰にとっても身近であるサイバーセキュリティの重要性を伝える体験型展示です。
(展示担当: 武田圭史)
昨今ますます高度化するサイバー犯罪に関して、その巧妙な手口を体験する展示を行います。例えば、フィッシング詐欺用のページと、本物のページをあなたは見分けられますか?実際に見て、触れて、その巧みさや恐ろしさを体感してください。
(展示担当: 武田圭史)
誰もが日常的に使うWebですが、閲覧端末の多様化に伴って、Webデザインの領域に求められる普遍性もより高度化しています。ワイヤーフレームの工夫に留まらず、配色やボタンの形状に至るまで、各種の端末に合わせた複雑なデザイニングが要求される本研究分野の紹介を行います。
(展示担当: 武田圭史)
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにおいては、他キャンパスとは独立したシステムを利用し、学生・教員のキャンパスでの生活を便利なものにしていますが、そこで利用されるデータを、他所に流用し、学生主体での環境改善を行うことに対しては今まで目を向けられていませんでした。この現状を打開すべく、学生が自由に使える大学関連のオープンデータを構築し、それを実際に運用する試みについての出展を行います。
(展示担当: 武田圭史)
急速に発展するビッグデータ解析を利用し、通常では我々が知り得ない、表面化しない知識を得るプロセスを展示します。ここから得られた知識をWebを通じて発信することで、ビッグデータ解析の有用性を世の中に広めることを目的としています。
(展示担当: 武田圭史)
重要性を増すビッグデータ解析ですが、その基盤は整っているとはまだまだ言い難く、ビッグデータ解析を活用する際の障壁となっています。そのような障壁を取り払うべく、本プロジェクトでは、ビッグデータ解析基盤の構築についての知見を世に広める展示を行います。
(展示担当: 武田圭史)
社会インフラを構成している環境センシング装置、交通量センシング装置、気象センシング装置、電力消費モニタ装置などのハードウエアセンサから得られる「ハードセンサデータ群」と、ソーシャルメディア等のソフトウエアシステムに発信されているデータ、すなわち「ソフトセンサデータ群」から成る異種センシングデータをリアルタイムで収集し、活用する基盤システム(異種センシングデータ収集基盤)を構築します。災害時だけでなく、平時の情報収集力、共有力、分析力やリアルタイムな対応力の向上によって、より安心・安全な街づくりや社会イノベーションを創出を目指しています。
(展示担当: 中澤仁)
現代の都市は、エネルギー管理の効率化、経済成長と開発、生活の質と安心安全など、多様な問題に直面しています。ClouTは、インターネットに接続する人・モノ・サービスをクラウドコンピューティングを基盤として融合する、効率的な協調プラットフォームです。あらゆる人・モノ・サービスから得られる情報を活用し、都市をよりスマートにする事が本研究の目的です。本研究は欧州と日本の複数の研究機関・4つの都市と共同して実施されています。
(展示担当: 米澤拓郎)
FRAGWRAPは、好きな香りをマイクに向かって喋ると、その香りをシャボン玉に封入し、関連したインタラクティブな映像をシャボン玉にプロジェクションします。シャボン玉にラップされているので、割れるまで香りは放たれません。また、シャボン膜表面にマイナス電荷を帯びさせる事で、機械側の電圧を調整する事により任意の位置にシャボン玉を輸送する事ができます。これにより、香りを運びたい相手に飛ばす事が可能となります。
(展示担当: 興野悠太郎)
EverCopterは複数台のラジコンヘリ(AR.Drone)を20m間隔の電線で直列に繋ぎ、外部から電力を供給させる事で、永続的に航行する事が可能となります。また、先頭のAR.Droneは着脱装置を搭載しており、デタッチする事で、通常のバッテリーによる飛行が可能となります。再度アタッチする際には、画像認識を用います。さらに、AR.DroneにGPSを搭載する事で、自身の位置情報を把握でき、自動操縦が可能となりました。
(展示担当: 興野悠太郎)
近年、SNSの普及や携帯端末の低価格化・高機能化に伴って、多くの人々がサイバー空間で情報をやり取りするようになりました。これにより、実世界の情報とサイバー空間の情報の関係性は以前よりも強くなっています。そのため、サイバー空間上の情報を適切に読み解く事によって、実世界の情報を推定する事が出来ます。本展示では、サイバー空間と実世界のマッピング技術、効率的なサイバー空間への情報提供について展示を行います。
(展示担当: 小川正幹)
ウェアラブル端末とライフログサービスの普及により、簡単に生活中のコンテキストを記録し共有できるようになってきています。しかし、既存サービスでは蓄積されたデータはサービス毎に管理され二次利用されてきませんでした。本研究では、ライフログサービスから得られるコンテキストを一カ所に集約し、そのユーザ管理のコンテキストを医療や社会調査など様々な分野で活用できる次世代ライフログプラットフォームを紹介します。
(展示担当: 西山勇毅)
近年、スマートフォン等のモバイル端末が急速に普及しています。そのため、多くのユーザから位置、環境、ユーザ情報を取得・解析し、混雑度、環境の変化、人々の状況や考え等の共有を促す参加型センシングアプリケーションに注目が集まっています。一方、これらの情報提供はユーザのプライバシを侵害する恐れがあるため、本研究では、参加型センシングにおけるプライバシ保護を目的とした情報収集アルゴリズムを提案します。
(展示担当: 皆川昇子)
2つの特長:(1)「暑い」「寒い」といった主観的な感覚や「混雑具合」等の高度な情報を人間がセンサとなって観測・共有する“Human as a Sensor”アプローチ、および、(2)情報ニーズに基づき投げかけられる質問にその場にいるユーザが答えてセンシングを行う「参加型センシング」をもった、次世代型センサーネットワークのデモを行います。
(展示担当: 大越匡)
人の身の回りに存在する多数のモノをインターネットにつなげることで、モノのインターネットが形成されます。それらのモノから得られる情報は、人の活動や空間の状態を知る上で有用です。そこで本研究では、特定の場所と時間に特化した情報を柔軟に扱う手法として、ローカルとクラウド(雲)の間にあるフォグ(霧)の考え方で抽象化したシステムの開発を進めています。本展示では、モノのインターネットとフォグコンピューティングを実現する上で不可欠な、仮想センサネットワークアーキテクチャやその実現について紹介します。
(展示担当: 中澤仁)
国や地方自治体が公開しているいわゆるオープンデータにはセンサデータや統計データなど様々な種類があり、かつPDFやExcel、CSVなど多様なフォーマットがあります。これらを統合的に扱う必要のあるアプリケーションでは、全てのデータを統合して、データに関連づけられた位置や時刻にもとづいて、柔軟にデータを取得可能でなければなりません。そこで本研究では、ネットワーク上に分散したそれぞれのオープンデータに対して、位置に基づいて仮想センサを割り当て、時空間横断的に検索、発見可能とする技術を開発します。
(展示担当: 中澤仁)
都市への人口集中とともに、都市内で発生する多様な出来事(イベント)を認識し、多様なサービス(ナビゲーション・推薦・効率化)の構築が求められています。本研究では、ソーシャル・ネットワークに投稿された多様な種類のデータとソーシャルグラフを解析することで、イベントの検出および分類を可能とするシステムを構築します。また、検知・分類されたイベントを可視化するユーザインタフェースを構築し、本研究の有用性を検証します。
(展示担当: 米澤拓郎)
近年、公共空間にユーザが操作可能なデジタルディスプレイが登場してきました。このようなディスプレイは、既存のデジタルサイネージに比べて、より強力なコンテンツを提供出来ます。しかし、これらをユーザが簡単に利用できるようにする為には、公共ディスプレイへのユーザのメンタルモデルの理解が必要です。本展示では、これまでの研究にて得られた知見をもとに実際にインタラクション可能な新しい公共ディスプレイのプロトタイプを展示します。
(展示担当: 小川正幹)
GESLから社会に発信される【環境・ICT・政策】統合分野研究についての最新の研究動向、およびGESLが導く未来の方向性に関する、ブース展示、およびデモンストレーションです。ブースでは、次の企画を行います。(1)26年度入学希望者向けのGESLコース情報 (2)GESL国際シンポジウム情報 (3)GESL担当若手教員・関連研究者による研究紹介
(展示担当: 清木康)
URL: http://gesl.sfc.keio.ac.jp
本プロジェクトは、意味的、感性的、時間的、空間的な変動を伴い、かつ、ストーリーを有する動的メディアデータを対象とした意味的連想、感性的連想、時間的連想、空間的連想機能実現を目的とした“メタレベル知識ベースシステム研究”を主要テーマとしています。1)メディアデータの自動解析・分析によるメタデータ自動生成機能、2)異種メディアデータの統合による知識表現機能、3)融合されたメディアデータの動的配信機能
(展示担当: 清木康)
URL: http://www.mdbl.sfc.keio.ac.jp/
5D 世界地図システムは、情報空間上のマルチメディアを対象として、ユーザの設定する特徴量・時間・空間に関するコンテキストに応じて動的に検索し、その検索結果を実空間の地図上に視覚的に表現することにより、地理・時間情報に応じたメディア情報群全体の特徴量とその傾向の把握、および、メディア情報による実空間状況の大局的な把握を可能とする多元的可視化地図動的生成システムです。
(展示担当: 清木康)
URL: http://www.mdbl.sfc.keio.ac.jp/
本プロジェクトでは、異種メディアを連結するマルチデータベース技術と時空間データマイニング技術を公共交通機関における利用履歴データと経路データの分析に適用し、公共交通機関の旅客流動の動的分析・可視化を可能とするシステムの実現を行っています。また、これらの応用として、各旅客流動の傾向に適したマルチメディア情報提供・配信システムの設計に関する研究を行っています。
(展示担当: 清木康)
URL: http://www.mdbl.sfc.keio.ac.jp/
本プロジェクトでは、映像や音楽データなどの時間的な内容の変化を伴う時系列メディアデータを対象として、その内容に応じた感性メタデータの自動抽出、および、利用者の意図や関心に応じた感性計量処理を伴う能動的・自動的なデータベース検索起動・情報配信を行うコンテンツ流通基盤を構築しています。本研究開発は、「感性」という全く新しい視点からのコンテンツ流通を実現する“感性時系列メディア・ハブ機構”を構築します。
(展示担当: 倉林修一)
本プロジェクトではICTを利用したインフォーマルラーニングのための学習環境を提示します。展示ブースでは実際に作成された多様な教材・学習システム例などをデモンストレーションを通して紹介します。今年の中心テーマは、言語学習教材、シリアスゲーム型学習教材、アニメーションを用いた学習ゲームなど多岐に亘ります。Web教材のほかに、iPhoneをはじめとするスマートフォンやiPad端末を用いて、教室の外でおこなう学習の場を多様にデザインしています。さらに近隣領域との共同研究の成果として、データベースシステムおよびユビキタスコンピューティングを用いた体験連動型外国語学習環境の構築例を紹介します。
(展示担当: 藁谷郁美)
URL: http://ldp.sfc.keio.ac.jp/
Asian Internet Interconnection Initiatives (AI3)プロジェクトは、1995年に発足し、アジア地域のインターネット基盤の開発および技術研究を行っている国際的なコンソーシアムです。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスに、アジア全体をカバーする衛星通信の地上局を持ち、パートナー大学とともにその環境を活用して、東南アジアのインターネット基盤を構築しています。
SOI Asia (School on Internet Asia) Projectは、持続可能な世界の構築を目指し、国を超えて協働できる人材を育成することを目標としています。
(展示担当: 村井純)
URL: http://www.sfc.wide.ad.jp/IRL/index.ja.html
All-IPコンピューティングプロジェクトは単純な発想からはじまりました。インターネットプロトコルは世界中を接続できる唯一の通信手段です。
このことより下記の3つの領域を研究しています。
* IPによるコンピュータチップ同士の内部接続
* 地球規模で動的再構成可能なコンピュータシステム
* 人間を中心としたコンピューティングシステム
キーワード:IP、ALL-IP、SMP、NUMA、FPGA、Linux、再構成可能ハードウェア
(展示担当: 山岸祐大)
URL: http://www.sfc.wide.ad.jp/arch/
ムーアの法則(半導体の集積密度は18~24ヶ月で倍増するという法則)は技術的、原理的な問題のため、2010年代には通用しなくなると予想されています。そこで登場するのが量子コンピュータでありこれは量子の特殊な性質を利用する事で既存のものではなし得ない超高速な計算を可能にするコンピュータです。そこでAQUAでは大規模な量子コンピュータの開発を加速するためにそのシステム構成、サーキット構造、アルゴリズムを研究しています。
(展示担当: バンミーター・ロドニー)
URL: http://aqua.sfc.wide.ad.jp/
本研究プロジェクトでは、人間が生活する空間を固定センサーや移動センサーでセンシングし、情報通信技術を使ってデータを共有するセンサープラットフォームを構築しています。また、網羅的に時空間の情報を提供する為のデータ補間技術や空間可視化手法を開発しています。具体的には、放射線量計測機器を含むセンサーを設置して定点観測を行うとともに、自動車などを利用した測定方法も追求し、持続可能な放射情報のプラットフォーム作りを推進します。センシングした情報はインターネットを介してサーバに蓄積し、一般に公開しています。また同時に、センサー情報の時空間解析技術を開発し、可視化した状態でポータルサイトで情報を広く提供します。
(展示担当: 村井純)
URL: http://scanningtheearth.org/
W3Cが提唱するオープンウェブプラットフォーム(OWP)は、今やデバイス間やプラットフォーム間の開発における筆頭のソリューションとして広く認識されており、OWPを登用する事で、その相互運用性を活用すべくさまざまな産業で開発が進んでいます。W3CはOWPの更なる強化と次世代のテクノロジのリーダーとして発展し続けています。
(展示担当: 村井純)
URL: http://www.w3.org/
近年、人間の脳を無侵襲に計測する様々な手法が出現し、脳機能を客観的に調べることができるようになってきました。我々の研究会では、脳情報の計測と解析の観点から脳科学に関する基礎研究を行うと共に、脳情報通信や医療・福祉などへの応用を目指しています。人間の知覚、情動、認知に関して、主に脳磁界計測法(MEG)を用いて行っている研究をご紹介します。
(展示担当: 青山敦)
日本において専門看護師制度は、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するために、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた専門看護師を社会に送り出しています。専門看護師は、看護ケアの質の向上に貢献するとともに、ケア対象者の健康や療養生活の質の向上に向けて、多くの活動を行い、看護の可視化に寄与してきています。本研究において、アメリカのMAYO CLINICにおける実習体験を含め、アメリカと日本の専門看護師の現状、役割と機能を比較し発表します。
(展示担当: 野末聖香)
森さち子研究会では、高齢者、心理学、コミュニティなどをキーワードとし、所属するメンバーが、それぞれの視点から、実際の体験を主とした研究を進めています。ORF2013では、それぞれの体験と、そこから得られたもの、感じ取られたものを、それぞれの言葉を使って、足を運んでいただいたみなさまと共有していきたいと思います。また、当日そこで行われる交流の体験を通して、研究を深めていければと思います。
(展示担当: 江藤元彦)
自分たちで自分たちの未来をつくる「創造社会」の実現に向けて、井庭研究室では、創造を支援するパターン・ランゲージの制作に取り組んでいます。本展示(B)では、問題発見・解決を実践知として記述し、その体得を支援するものを発表します。具体的には、大地震の際に生きのびることを支援する「サバイバル・ランゲージ」や、人との関わり方や会話などに関するパターン・ランゲージを展示しています。お楽しみに!
(展示担当: 井庭崇)
URL: http://ilab.sfc.keio.ac.jp/
宮城県気仙沼市、及び藤沢市湘南台における地域コミュニティ意識のデザイン活動を行っています。気仙沼・湘南台でお仕事をされる方々を哲人とお呼びし、彼らの「仕事やまちに対する哲学」をインタビューで掘り起こし、ポストカードに編集、哲人のお店や市内に設置します。ポストカードを介したコミュニケーションを通じて、地域の皆様が各々の人生経験に基づき、具体的な発展像を描くことができます。気仙沼では地元高校生と協働で活動し、復興へと繋げます。湘南台では商店会の活性化・学生との交流促進を目指しています。
(展示担当: 忽滑谷春佳)
URL: http://metacog.jp/tetsujin/
様々な環境下における人間の行動やモノの使いやすさなどを実験により検証し、人間を取り巻く環境をあらゆるレベルで改善するための提案を行っています。具体的には、アイカメラや印象評価手法によるwebユーザビリティ評価や、消費者行動分析などを行い、人間の身体・心理・生理特性を把握することにより人間と環境の調和を目指しています。研究成果は、見やすいウェブサイトの設計や商品のパッケージのデザイン等に活かされています。
(展示担当: 水谷蘭)
URL: http://hpl.sfc.keio.ac.jp/
これまで明らかになっていないスポーツ選手の巧みなワザやコツを、人間工学的手法を用いて評価しています。様々なスポーツ競技における選手の眼の動きや体の動きを、実験室での基礎実験のみに留まらず実環境に近い環境での応用実験により数値化しているところが特長です。研究の成果は、スポーツ選手のパフォーマンスの評価手法や新たなトレーニング法の提案に活かされています。
(展示担当: 塚本雅章)
URL: http://hpl.sfc.keio.ac.jp/
人が現場で培った知は魅力的です。鎌倉にあるFabLabKamakuraは3Dプリンターやレーザーカッターなど最先端の機器を備えたものづくり工房です。そこでは誰しもがものをつくる“Fabrication”文化を目指し、日々、ワークショップやビジネスが行われています。約1年に及ぶ参与観察を通じて、FabLabKamakuraを運営する代表と、彼女のもとで下積みを始めた新人寄木作家という、二人の女性がFabLabKamakuraでの活動を通してどのような実践知を獲得し、振舞っているのかを明らかにします。
(展示担当: 忽滑谷春佳)
ローカルコミュニティに住み/働く人は各々、土地への誇り/想いを抱き、そこで生きる実践知を有するにも関わらず、それを顕在化する手法の実践的研究は未成熟です。そこに住み/働く人のライフストーリーを、定型の語り口を突破して掘り起こすインタビューの方法論を模索し、複数のライフストーリーからコミュニティを読み解くことによって、住民のシビックプライドや実践知を顕在化するという社会調査実践研究を行いました。
(展示担当: 清水唯一朗)
私たちは日々多くの物を目にし、様々な音を聴きますが、それらがふと、とある情景を思い出すきっかけになることがあります。このように、普段はスル―している物/音の観え方が変わるとき、そこに自分の体験が現れると考えられます。本プロジェクトでは、日常的に触れ合っている物/音と、個々にもつ思い出の中の情景を構成する物/音とのつながりを探るべく、「物/音からふと思い出す情景」を対象に、事例を集めました。
(展示担当: 浦上咲恵)
本研究は、雑誌編集者として6年間勤めた経験から得られた、人と人をつなぐ実践知を明らかにするものです。単なる雑誌記事の取材のみならず、個人と個人との関係性を築くために、どのようなコミュニケーションが行われていたのか。自らの経験を振り返りながら、その過程とともにつながったその関係性について考察します。
(展示担当: 尾内志帆)
慶應義塾大学医学部・看護医療学部・薬学部では、ラオス国をフィールドに、医療保健チームとしてプライマリヘルスケア活動を行っています。
このプログラムでは、JICA、UNICEF、WHOや現地医療機関を訪問し、国際支援活動の実際を学びます。また、農村に2日間ホームステイをしてフィールドワークを行い、住民への健康インタビューや、村の小学校で手洗いや歯磨きなどの保健教育を実施しています。
(展示担当: 小池智子)
渡辺光博研究会では健康に関する研究プロジェクトを行っています。健康長寿を目指し、生き生き生きるための方法を分子生物学的なアプローチ、社会検証のアプローチ、両者から総合的に考え健康長寿社会実現に向けて提言を行っています。
(展示担当: 渡辺光博)
数年以内に僅か$1,000で個人の全ゲノム情報を解読できるようになると言われています。「パーソナルゲノム」によって、私たちは自分たちの病気のリスクを事前に知ることができ、病気になる前に予防したり、創薬や治療に結びつけたりできる可能性があります。数年後に確実に到来するこのパーソナルゲノム革命に向けて、我々は冨田勝所長個人の全ゲノムを解読し、これを教育利用ができるように実名で公開しました。
(展示担当: 荒川和晴)
URL: http://bio.sfc.keio.ac.jp/
クマムシは体長0.3mm程度の小さな生物で、苔の中などで生活しています。のしのしと歩く様から名付けられたこの生物のうち、陸に住むものの多くは周囲が乾燥すると樽型に身を縮め「乾眠」に入ります。この状態のクマムシは絶対零度の超低温から100度程度の高温、真空、超高圧、放射線への暴露などに耐える驚異的な能力を持っています。私達はこのクマムシの極限環境耐性メカニズムを明らかにすることを目的としています。
(展示担当: 荒川和晴)
URL: http://bio.sfc.keio.ac.jp/
クモの糸は鉄より強く、ナイロンのように軽いスーパー繊維です。原料を石油に依存しないこと等から、次世代の高機能エコ素材として高い注目を集めています。これまで我々は、最先端のバイオテクノロジーを駆使して、クモの糸を人工合成する技術の開発に挑戦してきました。世界初となるクモ糸量産化を実現すべく、これからも先頭を走り続けます。
(展示担当: 菅原潤一)
URL: http://bio.sfc.keio.ac.jp/
iPS細胞などの分化万能性を有す細胞を用いれば、様々な臓器・器官を誘導することが可能です。しかし、生命体自体の創造にまでは至っていません。私たちは手軽に用いられる両生類胚の万能細胞を用いて、その実現に取り組んでいます。脳や脊髄の元になるフランケンシュタインのようなオタマジャクシが既にできてます。
(展示担当: 黒田裕樹)
URL: http://bio.sfc.keio.ac.jp/
ヒトの腸内には多種多様な腸内細菌が生息しており、宿主細胞と相互作用することで、腸内環境の恒常性が維持されています。しかしこのバランスが崩れると、肥満や大腸癌、感染症などに繋がる事も知られています。われわれは腸管出血性大腸菌O157:H7感染症に対する善玉菌であるビフィズス菌の効果を科学的に検証し、ビフィズス菌が産生する酢酸が腸のバリア機能を高めることで、O157感染症を予防できることを世界に先駆けて明らかにしました。
(展示担当: 福田真嗣)
URL: http://bio.sfc.keio.ac.jp/
独創的なアイデアの多くは会議室や教室ではなく酒席で生まれます。慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)は地元老舗酒蔵とコラボレーションで「知性を磨く酒」というまったく新しいコンセプトの純米大吟醸「智徳」を誕生させました。智徳にはGABAなどの健康機能成分が多く含まれていることを世界最先端の分析技術で証明しました。
(展示担当: 冨田勝)
URL: http://bio.sfc.keio.ac.jp/
唾液は痛みを伴わず収集でき、個人でも採取可能な体液です。このため、唾液でがんなどの疾患を検出することができれば様々なメリットがあります。先端生命科学研究所では唾液中に含まれる代謝物に着目し、これまで、口腔がん、乳がん、膵がんをはじめとした様々ながん疾患の検出の可能性を探ってきました。本技術が実用化できれば、自宅で簡便に自分の健康状態を調べられるようになる!?かもしれません。
(展示担当: 杉本昌弘)
URL: http://bio.sfc.keio.ac.jp/
オリンピックなどで活躍する多くの選手が、高校時代から国際試合に出場しているように、世界的に活躍する科学者になるためには、高校時代から世界最先端の研究に携わることがとても重要です。慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)は、研究所に隣接する山形県立鶴岡中央高等学校の生徒を「高校生研究助手」として採用するなど、最先端のサイエンスに触れる機会を多くの高校生に提供しています。
(展示担当: 川本夏鈴)
「バイオキャンプ」は、SFCの学部生が慶應鶴岡キャンパス(山形県鶴岡市)に1学期もしくは2学期間寮に滞在し、バイオテクノロジーの基礎と応用を修得するプログラムです。学期末の成果発表は英語で行われ、世界で活躍できる人材育成を目指しています。最大20単位を取得することができ、参加者は自然豊かな環境での生活を通して独創的な発想やひらめきを養います。
(展示担当: 川本夏鈴)
URL: http://bio.sfc.keio.ac.jp/
私たちの心臓は、拍動を作り出すペースメーカー細胞、その細胞が発信する電気刺激を受け取って収縮する細胞など、役割が異なる細胞から構成されています。しかし、最初の拍動を始めて間もない胎児の心臓は、ほぼ全てがペースメーカー細胞で構成されており、胎児期の進行に伴って、収縮細胞へ分化します。我々は、胎児期の心臓を構成する細胞の変化に着目し、コンピュータ上で様々な解析を行っています。
(展示担当: 佐野ひとみ)
URL: http://bio.sfc.keio.ac.jp/
キノコには抗酸化物質が含まれているといわれ、中でもエルゴチオネインというアミノ酸が近年注目されています。エルゴチオネインは食物から体内に吸収され、皮膚や臓器などで酸化ストレスを除去する役割があると考えられています。我々は、さまざまな人工栽培食用キノコに含まれるエルゴチオネインや、その関連代謝物を測定し、キノコの部位や調理法による含有量の違いを調べ、効率的な摂取法を探索しています。
(展示担当: 山本香織)
URL: http://bio.sfc.keio.ac.jp/
近年アメリカ航空宇宙局(NASA)エイムズ研究所が、特異的に高いUV耐性を持つ微生物として、2種の微生物の単離培養に成功しました。本研究ではNASAとの共同研究により、UV耐性菌の生存メカニズムの解明に向けた解析を進めています。UV耐性メカニズムの解明は皮膚がん等の予防に応用できるほか、宇宙空間での船外活動にも役立つ事が期待されています。
(展示担当: 鶴岡茉佑子)
URL: http://bio.sfc.keio.ac.jp/
オイル産生微細藻から得られるオイルは、次世代バイオ燃料として期待されており、実用化に向けて生産コストの削減が求められています。私達は、日本各地から独自に採集したオイル生産微細藻をコレクションして、オイル生産性と質、培養特性などを比較しており、これらから新たな有用株が見つかると考えています。また、メタボローム解析によりオイル産生微細藻の代謝の流れを解明することで、高オイル生産株の構築を目指します。
(展示担当: 伊藤卓朗)
URL: http://bio.sfc.keio.ac.jp/
国民の二人に一人ががんに罹る今日、地域住民が自らの意思決定のために情報を入手できる場が求められています。我々が鶴岡市で運営する「からだ館がん情報ステーション」は、東北最大級の市民の自己学習の場です。約1,400冊の書籍等とともに、相談員が情報探しをサポートしています。地域の医療機関や行政と協働し、月例患者サロン、健康づくりや死生観等をテーマに勉強会も開催しており、市民に不可欠な場となっています。
(展示担当: 秋山美紀)
URL: http://karadakan.jp/
いきいきとした健康社会を作るには、新しいアプローチによる予防医療の実現が欠かせません。庄内・鶴岡地域の保健医療の専門家、鶴岡市、山形県、そして先端生命科学研究所、環境情報学部、医学部が協働で取り組む本プロジェクトは、市民10,000人の参加を得て25年間の追跡を行う、世界初の大規模前向きコホート研究です。先端研のメタボローム解析技術と疫学研究を組み合わせ、イノベーティブな先端予防医療の実現を目指しています。
(展示担当: 武林亨)
URL: http://tsuruoka-mirai.net/
ヘルスコミュニケーション研究会では、社会の人々の健康をコミュニケーションによって向上させることを目的に日々活動しています。ヘルスコミュニケーションとは、コミュニケーション学や情報学、公衆衛生学、ソーシャルマーケティングなど様々な学問分野を融合し、より実践的な解決法を導く新たな分野です。ORFでは、ヘルスコミュニケーションとは何かとともに、研究会メンバーが行っている人々の健康を守り、育てる行動変容を促すための様々な活動の事例をご紹介いたします。
(展示担当: 秋山美紀)
URL: http://akiyama-lab.sfc.keio.ac.jp/
我々の研究室では、ゴルフスイングの力学モデルをもとに、筋力に頼らず、力まずに無理なく効率よく楽に飛ばし、無駄のないスイングを、最新のテクノロジーとともに理屈で実現します。
(展示担当: 太田憲)
仰木研究室では、スポーツや身体活動における運動技能評価をセンサを用い定量化することに取り組んでいます。慣性センサを運動者の四肢に装着することでそこから得られる慣性センサ情報から運動技能を評価する、「機器の開発」、「評価アルゴリズムの開発」、「実践の場での評価」のそれぞれについて取り組んでいます。
(展示担当: 江川智啓)
スポーツにおいて怪我は大きな問題となっています。特に非接触性外傷と呼ばれる他競技者との接触によらず、自分自身の動きで引き起こす怪我が頻発しています。この非接触性外傷の多くは靱帯や筋肉の損傷、いわゆる肉離れなどです。これらの怪我は他競技者との接触による外傷と比べて重傷となる確率が高く、復帰に1年以上を要するケースもあります。この展示では非接触性外傷のリスクを推定し防止方法を提案するまでを紹介します。
(展示担当: 西川健)
慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所は、世界の変化を先取りし、現代社会が直面する諸課題の中から、今日的課題として研究が望まれる課題を学術研究の対象とする研究所です。科学技術とイノベーション、エネルギー・環境問題、安全保障、ヒューマン・セキュリティなど、地球規模のみならず、個人の生活レベルにも影響を及ぼす現代の諸問題に幅広く取り組み、これらに関わる政策、さらには政策提言や、客観的評価の創出を視野に入れて、研究を行っています。
(展示担当: 竹中平蔵)
URL: http://www1.gsec.keio.ac.jp/text/freepage/index/40/
1989年12月に株価のピークを記録してから、来年で25年(四半世紀)を迎えます。この間の日本経済の推移を包括的に検証します。この25年は決して「失われた四半世紀」ではなく、「混在の四半世紀」であります。
(展示担当: 竹中平蔵)
URL: http://www1.gsec.keio.ac.jp/text/freepage/index/40/
東日本大震災から2年半が過ぎた今、現地では引き続き復興への努力が継続的に行われていますが、被災地支援・災害からの復興という考え方から、持続可能な地域振興ビジネスを根付かせる方向へとシフトしていかなければならない時期に来ています。「復興リーダー会議」では、民間企業、NPO法人、教育機関、国家公務員、地方公務員、地方自治体など多種多様なバックグラウンドから問題意識を同じくする皆様に会議委員としてお集まりいただき、半年間に渡り提言策定に取り組んで頂きました。今回のセッションでは「復興リーダー会議」メンバーによる提言の発表を行い、今後被災地復興を日本全体の復興へいかにしてつなげていくことができるか、質疑応答を通して今後の展望について議論していただきます。
(展示担当: 田村次朗)
URL: http://www1.gsec.keio.ac.jp/text/freepage/index/40/
本プロジェクトでは、バイオセキュリティ及びバイオセーフティに関連する国際的な取組、デュアルユース、CBRN(化学、生物、核・放射線)災害の公衆衛生措置などについて研究調査を行っています。また、情報の収集および分析を通じて抽出された課題について、関係省庁、研究機関、企業等のステークホルダーが、それぞれの専門領域を超えて検討する機会を提供しています。これらの活動を通じて得られた知見をもとに、我が国が目指すべき国際連携の在り方について考察します。
(展示担当: 青木節子)
URL: http://www1.gsec.keio.ac.jp/text/freepage/index/40/
サービスデザインとリーンスタートアップモデルを統合し、デジタルコミック読者の体験価値を向上させる新たなオンラインプラットフォーム事業を開発します。
(展示担当: 武山政直)
URL: http://www1.gsec.keio.ac.jp/text/freepage/index/40/
サービスドミナントロジックにおける、エクスペリエンスの分析とビジネスモデルを接合するフレームワークを参考にし、エクスペリエンス特性の調査、視覚化からビジネスイノベーション機会を発見し、その結果を新規のサービスのデザインへと展開する手法について研究します。
(展示担当: 武山政直)
URL: http://www1.gsec.keio.ac.jp/text/freepage/index/40/
国連責任経営教育原則は現在全世界の505のPRMEビジネススクールや商学部、経営学部等で実践されている21世紀の経営教育原則です。G-SECはPRMEのメンバーとして指導的な役割をはたしており、2012年12月に三田キャンパスで開催したアジア・フォーラムをはじめ多くの活動を実践してきています。今回もその一端をパワーポイントで発表します。
(展示担当: 梅津光弘)
URL: http://www1.gsec.keio.ac.jp/text/freepage/index/40/
当プロジェクトは、討論型世論調査(Deliberative Poll)を調査設計・実践し、小グループでの討論と政策分野についての討論資料と専門家による詳細な情報提供によって、熟慮した結果、無作為抽出を経てリクルーティングした討論フォーラムへの参加者がどのような「世論」に至るのかを分析しています。2012年の公的年金制度、2012年のエネルギー・環境政策に関する全国規模のDPについて報告します。
(展示担当: 曽根泰教)
URL: http://keiodp.sfc.keio.ac.jp/
アラブ・イスラーム世界の研究拠点との連携をはかりながら、イスラームの教えあるいはイスラーム圏について総合的かつ実践的な研究を展開しています。アラブ人学生歓迎プログラム(ASP)、アラビヤ語教育・教材開発、アラビヤ語辞書データベース、映像制作、ハラールとハラーム研究、情報誌『ハヤート』制作、アラブ世界学術交流拠点構築、イスラームを方法論としたフィールドワーク、イスラームとグローバルガバナンス研究、株式会社奥田総合研究所プロジェクト(ソーシャルビジネス)などを行っています。
(展示担当: 奥田敦)
URL: http://nafidha.sfc.keio.ac.jp/
少子高齢化社会や情報化社会の到来、台頭する新興大国への対応など、日本が今直面している社会的課題に対し、日本がどのように対応していくのか、日本は「課題先進国」あるいは「課題を克服するためのテスト・ベッド」として、国際社会から注目されています。そのような社会的課題に関する研究を「日本の研究(about Japan)」、これらの社会的課題に関心を持つ海外の大学および研究機関との共同研究を通じて模索することを「日本と研究(with Japan)」、また日本という場で研究することを「日本で研究(in Japan)」とし、これら三つの総体が「新しい『日本研究』」という概念です。
この概念を軸に、日本研究プラットフォーム・ラボは、これまでに22の国と地域、100をこえる海外の大学および研究教育機関との交流をおこなってきました。そして、これらの活動の成果のひとつとして、2013年秋より、「日本研究科目シリーズ」と題した教育プログラムを提供しています。今回は、本教育プログラムにおける取り組みについてご紹介いたします。
(展示担当: 平高史也・加茂具樹)
URL: http://jsp.sfc.keio.ac.jp/
SFCという場所における思想研究の意義を説明し、堀茂樹研究会の活動を紹介することが出展の目的です。歴史・思想史の文脈の中で現代の様態を掴み、時代に相応しい思想を打ち立てることにより、初めて時代の変化に対応した有効な政策が立案できるのではないでしょうか。思想なきところに政策立案はありません。思想研究は決して現実から乖離した学問ではなく、現実を考え、改良するための基礎となるものです。
(展示担当: 堀茂樹)
自分たちで自分たちの未来をつくる「創造社会」の実現に向けて、井庭研究室では、創造を支援するパターン・ランゲージの制作に取り組んでいます。本展示(C)では「グローバル・ライフ・パターン」を紹介します。今日いたるところでグローバル化の必要性が叫ばれていることを背景に、「グローバルに生きる」にはどうすればよいのか、実践可能な方法を提案します。また、政策形成を支援する「政策言語」、自分らしい生き方を支援する「パーソナル・カルチャー・パターン」も紹介します。
(展示担当: 井庭崇)
URL: http://ilab.sfc.keio.ac.jp/
渡邊頼純研究会では、貿易政策・国際経済法を中心とした研究を行っています。今回はその中でも「TPP(環太平洋経済連携協定)」に焦点を当てていきたいと思います。日本は今年からいよいよTPP交渉に参加することになりました。日本がTPP交渉に参加することで地域間で高いレベルの地域統合が進み、世界貿易に大きな成果をもたらすでしょう。今後どのような動きになるのか考察していきます。
(展示担当: 渡邊頼純)
URL: http://web.sfc.keio.ac.jp/~s10683fh/tpp_sansei/
私たちは、「LGBT市場」を開拓するための方法について研究しました。LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーといったセクシャルマイノリティの総称です。彼らは消費者ヒエラルキーの中で頂点に君臨する程の激しい消費性向を持つと言われており、欧米では彼らへの積極的アプローチが行われています。私たちは日本企業がどのように行動すればLGBTマーケティングを行うことができ、またそれを通じて、どのような多様性を持った組織になるのかを研究しました。
(展示担当: 林康紀)
健康は身体的にも精神的にもそして社会的にもすべてが満たされた状態としてとらえ、特に健康を保障されることが困難な状況にある地域でのフィールドワークを通して「すべての人々に健康を」を可能にするアプローチを考えます。今回は、パレスチナ及びカンボジアでの現地フィールドワークを通して発信します。
(展示担当: 藤屋リカ)
ライフスキルプログラムは、他者との関わりの中で双方的なコミュニケーションを図り、自分がとった行動や発言に関して、常に「考える→気づく→行動する」というサイクルを取り入れていくことを目指します。スポーツや指導の現場において活躍する学生が、それぞれのフィールドで効果的なライフスキルプログラムをご紹介します。
(展示担当: 内田貴子)
URL: http://yukon-lab.jimdo.com/
日本冷え症看護/助産研究会は2012年に発足いたしました、日本で初めての冷え症に関する看護分野の研究会です。本研究会は、冷えを症状(病状)である「冷え症」としてとらえ、冷え症看護に関する研究活動を推進することを目的とした研究会です。エビデンスを基盤としたヘルスプロモーションやケアの提供に寄与したいと考えています。ORFでは研究会と現在進行中の研究やケアについてご紹介いたします。是非お立ち寄り下さい。
(展示担当: 中村幸代)
URL: http://hiesho.kenkyuukai.jp/
最善の看護実践に不可欠である看護実践の質保証を推進する実践研究開発、個別化・最適化した看護実践を現場に浸透・波及できる看護リーダーに養成、当事者の価値を尊重する倫理的看護実践の情勢をめざした研究開発の成果を報告します。
(展示担当: 小松浩子)
教授による「心のおしゃれ学誕生」の発表があります。また、人生の様々な悩みを相談する万屋相談も実施します。是非お越し下さい。
(展示担当: 石毛宏美)
アカデミーキャンプは、東電福島第一原発事故の影響を受け、屋外で心おきなく遊ぶ機会が少なくなった福島県のこどもたちを対象とした「遊びと学び」の頂上体験です。様々な分野で活躍する社会人たちを講師に迎え、みんなが自分の殻を破るようなエクストリームな活動を繰り広げています。この展示では主として2013年に実施したキャンプを紹介します。
(展示担当: 斉藤賢爾)
URL: http://academy-camp.org/
「社会問題」というと大きな問題を想像されるかもしれません。しかし私たちSIWSグループは、「誰かのナヤミが一人だけの問題ではなくなったとき、それは社会問題である」と考えています。私たちはそんな「みんなのナヤミ」を、人々の行動や繋がり方をWEBから提供するサービスによりデザインしなおす事で解決しようとしています。
(展示担当: 諸澤正樹)
URL: http://www.facebook.com/necolab
「学びのキセキ」とは、SFC生の、4年間の「学び」のデザインを支援するプロジェクトです。SFCの学生は、自らの「学び」を主体的にデザインすることが求められていますが、手がかりなしにそうすることは難しいことです。そこで、私たち「学びのキセキ」は、先輩たちがSFCで受けてきた授業や研究を通して得られた発見、「学び」を視覚化し、WEBで共有しています。この活動を通し、SFC生の「学び」を、もっと豊かなものにしていきます。
(展示担当: 寺尾歩)
URL: http://www.facebook.com/necolab
このプロジェクトの目的は、政治と私たちの間にある“隙間”をなくすために、政府公式サイトよりも親しみやすく、分かりやすい、そして伝わる、仕掛けを作ることです。「政治家が使うこの言葉の意味はなに?」「この政策では何をしてるの?」と、政治に興味や疑問を持ったときの「?」を「!」に変えるために、イラストや言葉、インフォグラフィックスなどを駆使し、辞書や絵本を作ることで政府を“やわらかく”しています。
(展示担当: 相川美菜子)
URL: http://www.facebook.com/necolab
2006年3月にOPENした慶應藤沢イノベーションビレッジには、SFCの研究成果を活用し事業化を目指す企業・団体が多数集積しています。本ブースでは、充実したインフラや施設内で提供される総合的な支援内容のほか、入居企業の会社概要、事業案内等も展示します。起業家、支援者、コラボレーションを検討されている方はぜひご覧ください。
(展示担当: 廣川克也)
URL: http://www.smrj.go.jp/incubation/sfc-iv/
本年度から飯盛研究会はVersion3.0へと進化し、バウンダリ・パースペクティブによる社会の問題解決を目指しています。バウンダリ・パースペクティブとは、多様な主体との学びあいや協働を実現し、双発をもたらすための効果的なプラットフォームを設計するためには、内と外との区分けをどのようにつくるのか、バランスを入念に考えることが大切なポイントとなります。地域活性化だけでなく、学びの場の形成、伝統産業や商店街活性化、民俗学など、さまざまな分野に適用可能な、実践的なアプローチになると考えています。
(展示担当: 飯盛義徳)
URL: http://isagai.sfc.keio.ac.jp/
近年、気候変動に対応するために、日本の各自治体ではコミュニティベースの適応策の策定を迫られています。レジリエントなコミュニティを形成することによって、地域毎の気候変動に効果的に対応することが可能となります。本研究では、ソーシャルキャピタルを高めることでコミュニティの形成を目指すという新しい社会ビジョンを実現する社会システム改革を目的としています。当研究センターでは、宮城県栗原市および東京都奥多摩町の二つの自治体をフィールドとし、気候変動の自治体への影響を推定し、地域の脆弱性分析を行っています。特に、センサーネットワークを用いて、家庭の消費電力や健康情報、農業情報などを取得し、それを解析するためのグリーン社会ICTライフインフラを構築し、エネルギー、健康、農業などに関する適応策の策定に役立てています。
(展示担当: 金子郁容)
URL: http://www.green-lifeinfra.com/
自分たちで自分たちの未来をつくる「創造社会」の実現に向けて、井庭研究室では、創造を支援するパターン・ランゲージの制作に取り組んでいます。本展示(D)では、「パターン・ランゲージをつくる」ことに焦点をあて、パターン・ランゲージがどのような背景で生まれ、井庭研究室がそれをどのように発展させているのかを紹介します。さらに、組織の創造活動を支援する企業研修への応用例や、多様な人びとの対話を促すワークショップなど、「パターン・ランゲージをつかう」取り組みもご紹介します。
(展示担当: 井庭崇)
URL: http://ilab.sfc.keio.ac.jp/
自分らしくいきいきと美しく生きる。そのためには、自分を見つめ直し、自分をかたちづくることができる場所が必要です。それは、自分がふだん過ごす家ではなく、職場・学校でもなく、交流のためのカフェでもない「第四の場所」です。本展示では、「Generative Beauty Patterns」の48個のパターンをヒントにして、感じていることや考えていることを写真と文で表現するサイト「The 4th Place」(フォース・プレイス)を初公開します!
(展示担当: 井庭崇)
URL: http://beauty.sfc.keio.ac.jp/index.html
【世界一受けたい多言語授業】古石研ブースでは授業を体験いただけます!例えば■バイリンガル・マルチリンガル教育…二言語以上を学ぶ彼らがスゴいのはことばだけじゃない!?■外国語学習の科学…子どもに外国語を学ばせたい場合、何に気をつければいいの?(外国語学習のウソとホント!)■言語権…日本の学校で言語権は守られているか?(ろう児、外国につながる子どもたち)※関連した個人研究もご紹介!乞うご期待!
(展示担当: 古石篤子)
オーラルヒストリー研究会のテーマは、「聴く」ことです。普段から自然に行っている「聴く」ことを見つめ直す作業だからこそ、従来、研究の材料とされた文字資料や数字のデータでは感じられない、人の温度を感じられる瞬間があります。「語る」「聴く」という極めて単純ではありますが、コミュニケーションを基調とした実感のある作業を通じて、それぞれの研究における未知を切り開いています。今年度は各々の取り組みを発表いたします。
(展示担当: 清水唯一朗)
本ラボラトリは、公共政策のあり方の検討を含む、医療倫理・医療安全に関する諸課題について、多分野の研究者や実務者、行政関係者が共同して検討することを目的としています。また、そこで得られた総合的学際的知見を基礎に、関係者に対する教育プログラムを検討し、教育講座等を通じて、その一部を実践することを目指します。
(展示担当: 前田正一)
なるべく自然に外国語学習をしたい。無理なく、しかも効率よく、外国語が勉強できたら。こんな学生の要望に対して、習得理論を学びながら、その理論を活かして、教材作成を実践しています。たとえば、スペイン語を学んで、しばらく授業が取れない。でも、自習しながら、滑らかにスペイン語を話せるようになりたい。スペイン語の会話がどうも、苦手。何とか、会話を上達させたい。また、初級の中国語を学びたいけど、漢字を使わずに、きれいな発音で中国語を話したい、などなど。また、言語習得理論に基づいた、基礎研究例も紹介します。言語習得をめぐる研究の世界にお立ち寄りください。
(展示担当: 寺田裕子)
生徒が授業で制作した作品を展示します。情報科からはクレイアニメによるデジタル動画作品を、社会科からは統計グラフコンクールに出品したポスター作品を、国語科からは書道の作品を展示します。中等部生・高等部生の学校での活動の一片をご覧下さい。
(展示担当: 渡部陽仁)
URL: http://www.sfc-js.keio.ac.jp/
SFCでは研究会の枠を越えて、横断的、独創的に研究や活動に取り組む学生がたくさんいます。彼らにも来場者のみなさんからアドバイスを受けたり、コラボレーションできる場を提供したいという思いから、いわば「自由発表」のエリアを設けました。
ここには自由ゆえの面白さ、難しさ、可能性がたくさん転がっています。ぜひみなさんも彼らと一緒に創造の現場をお楽みください。
(展示担当: 清水唯一朗)
URL: http://gakkai.sfc.keio.ac.jp/
環境イノベータプログラムはプロジェクトベースの学習を基にした大学院プログラムで、多様なアプローチから環境デザイン(建築と都市計画)、環境ビジネス、環境計画/政策、社会起業といった分野のさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。気候変動を始めとしたさまざまな環境問題によってもたらされる数々の課題の規模は大きく、分野を超えたイノベーションが必要とされています。また実際に行動を起こす事や革新的な考え方も求められています。我々は、プロジェクトとコースワークを創造的に統合した学習システムを提供し、学生の問題発見、問題解決の能力を育成しています。
(展示担当: 厳網林)
URL: http://ei.sfc.keio.ac.jp/
若者のコミュニケーションスタイルが多様化している現在において、注目を集めているのがモデル・タレントのローラです。
ローラは目上の人に対してもタメ口をきくなど独特なコミュニケーションスタイルばかりが注目されがちですが、実際に会話を分析してみると相手に対する配慮を表す行動様式が見られます。
このような暗黙的に行われているローラのコミュニケーションストラテジーを明らかにすべく、ポライトネス、若者ことば、非言語行動など多角的な視点からの分析を行っています。
(展示担当: 白井宏美)
Twitter独自のコミュニケーションの特徴を見出すことが最終的な目的です。その最終目的に到達するためには、様々な角度からの分析による構造化が必要です。今回はTwitter上の会話を談話分析の手法で分析し、その特徴の構造化を目指しています。会話ストラテジーや相互行為の観点からのアプローチを重視します。
(展示担当: 白井宏美)
「すべらせない」ために、笑いのプロである出演者が互いに共犯関係のなかで物語を作り上げる仕組みを示しました。「共犯性」という概念により会話の展開を分析しています。また、2013年4月14日、「すべらない話」編集者の榎本祐紀氏のインタビューに成功しました。出演者と編集者によって、「すべらない話」がどのようにして笑いを生み出しているのか、その暗黙知として行っているものに迫ります。
(展示担当: 白井宏美)
2011年12月、山本純一研究室(FTP)が受託した、JICA草の根技術協力事業の成果のひとつとして、マヤビニック生産者協同組合は、自家焙煎カフェを現地にオープンしました。畑からカップまでをひとつの生産組合が手掛けるケースは稀で、ひとつのグッドプラクティスとして評価をいただいております。日本国内では、FTPメンバーによって、「マヤビニックコーヒー」はひとつのスペシャルティ品質のコーヒーとしてひろがっています。
(展示担当: 山本純一)
URL: http://web.sfc.keio.ac.jp/~llamame/index.php?id=52
原子力事故以後、福島県産の農産物を中心に風評被害が発生しています。この現状を打破するために、「農家・消費者参加型の料理教室」という手法を提案します。料理教室では、福島県の農家が参画し福島県産の食べ物を提供しつつ、問題とされている放射性物質などについて正しい理解をめざしたプログラムを盛り込みワークショップ形式で行います。料理教室を通じて農家と消費者の信頼関係を深めるきっかけとなり風評被害を払拭することに資する取り組みとなることを目標にしています。
(展示担当: 丸山将光)
キャリア教育の一環として福島県内の高校に「聞き書き」プログラムを開発し導入しています。「聞き書き」とは、復興に関わる先達の経験を直接インタビュー形式で聞き文章にまとめ、議論・共有することで高校生の問題意識を創りあげるものです。3.11以降、福島県の様々な問題を解決するため多様な人材が県内で活躍しており、その経験を活用した教育の機会を設けることで、高校生の自己実現への意識の改革を促す教育指導方法を普及させることが目的です。
(展示担当: 掛秦輔)
人間の生存に欠かせない水資源ですが、近年では気候変動による降水量や植生の変化に林業の衰退が相まって水源涵養機能が低下し水資源は脆弱性を増していると予測されています。この水資源を保全する対策を、モデルシミュレーションを通じて明らかにするとともに、気候変動に適応する新たな施策を提案します。
(展示担当: 川辺遼介)
品川地区は丸の内や新宿さらに東京オリンピック会場地域とともにアジアヘッドクオーター特区に指定され、自由な企業の競争環境の整備や世界中人々に魅力的なまちづくりを通じて東京が世界の都市と戦う競争力を支える地域となります。この品川地域の再開発を機に河川、運河、地下水、風の道等を取り入れた自然共生型の最先端都市を計画します。
(展示担当: 井戸大介)
私たち日本語プロジェクトは“日本語教育を切り口とした新たな関係性構築”を目的としたプロジェクトです。私たちは岩崎メソッドという日本語教授法を用いて、主に在日コンゴ民主共和国大使館で週1回の授業を行ってきました。まだ発足してから1年と日は浅いですがこれからの可能性が大きいプロジェクトです。
(展示担当: 牧野創)
当プロジェクトは、中学生を対象に英語を使ったワークショップを行っています。英語をコミュニケーションツールとして「使う」場、多くの異文化に触れる場をつくることを目的としています。ワークショップを通して、生徒達の学習意欲や態度の変化、コミュニケーション形成の過程などについて研究しています。
(展示担当: 井出詩奈野)
長谷部葉子研究会で2009年8月に発足してから、NPOヤングアメリカンズが行うアウトリーチツアーという教育活動に着眼し、これを先行事例として、彼らを日本に招聘するNPOじぶん未来クラブ様のご支援のもと、事例研究を行っています。音楽を通して若者達のコミュニケーション能力の向上、自己表現能力・主体性の向上などの教育効果を期待しています。
(展示担当: 長谷部葉子)
子どもの虐待の相談件数は、年間5万件を越えています。本研究会では、地域の絆づくり(ソーシャル・キャピタルの醸成)の視点から、乳幼児の虐待予防を考えています。昨年度より、小田原市において、行政と市民の方が共働し、子育てについて市民が主体となり考えられる子育て支援活動、地域社会の関係性の構築を目指し、フィールドワークを行っています。
(展示担当: 金子仁子)
神成淳司研究室では、最先端の科学技術を現在の社会システムに適用させる仕組みづくりに取り組んでいます。基礎的なサイエンスの分野から、それを社会に適用し、社会システムとしての産業化までの一連の流れを確実にとらえる、具体的な取り組みをご紹介します。
(展示担当: 神成淳司)
URL: http://www.kaminari-lab.net/
最新技術を活用した面的な環境・作物の連続計測と、熟練者の判断情報を統合し、経験の浅い栽培従事者への技術伝承に役立つ、作物状態の計測データを活用した支援システム基盤構築を目指した、非破壊連続計測による圃場環境および作物の内部状態のセンシングデータ、熟練者の判断(気づき)データを統合した、技術伝承の効率化を目指すプラットフォーム構築の取り組みをご紹介します。
(展示担当: 神成淳司)
介護の質を評価するためのデータ取得方法とデータの標準的な分析手法を構築し、モデル事業者を中心とした介護の質に関するベストプラクティクスの抽出と、それに基づく人事評価支援サービスのモデルを作成、これらを活用し介護者の「気付き」を促進することで、介護サービス従事者の熟練化を支援する研修サービス等の構築・検証を行っています。介護業務における情報活用基盤を用いた介護の質の評価に基づく、新しい「人財教育・評価サービス」を検討し、実用化を行うことを目指したプロジェクトをご紹介します。
(展示担当: 村井純)
アグリプラットフォームコンソーシアムは、「匠の技」すなわち熟練農家や熟練流通小売事業者の「判断」に着目した上で、日本の農業の中長期的な発展の基礎となる、「匠の技」の技術的解明手法の研究、「匠の技」を有する個人の知的財産の保護・活用に関する枠組みの検討、「匠の技」の普及啓発に関する検討の活動を行っています。世界有数の日本の農業技術に裏付けされた「攻める農業」を実現するための、「価値ある農産物を生産販売する仕組み」を具現化するプラットフォーム作りの取り組みをご紹介します。
(展示担当: 神成淳司)
これまで企業任せだったキャリア開発が、近年個人の自己責任をベースとした自律的なキャリア開発にシフトしています。
キャリア・リソース・ラボは、個人の自律的なキャリア開発をサポートしています。キャリアに関する研究調査をはじめ、キャリアアドバイザーの育成、セルフ・アセスメント・ツールの開発、キャリア自律研修の実施、人事スタッフに対するキャリアサポートプログラムの提言などを行っています。
(展示担当: 吉澤康代)
ある社会現象のヘッドとテールをまとめて、どうやってその全体を理解すればいいでしょうか。インターネットにくらすロングテールのみんなはとてもおしゃべりで、昔のサイレントマジョリティとはまったく違います。あらゆるデータを対象に、おしゃべりなロングテールの研究をしています。ネットワーク上にあるデータは常に新しく、決まりきった分析方法があるわけではありません。日々の試行錯誤の成果を見てください。
(展示担当: 熊坂賢次)
URL: http://ken-lab.tumblr.com/
えこでじプロジェクトは、環境シミュレーション技術、パラメトリックな形態のデジタルファブリケーション技術、アルゴリズミックな組み立て技術などを組み合わせ、自然素材である木を利用した具体的な実験住宅のデザイン提案などを通じ、自然と人間が共生する都市環境や建築デザインをコンピュテーショナルな手法によって実現を目指し、慶應型共進化エコハウスなどを提案しています。
(展示担当: 佐藤岳志)
流体シミュレーションは高度な専門知識を必要とする初心者には扱いくい対象である。しかし近年のクリエイティブ・コーディングのムーブメントによって、アーティストやデザイナーが自身の表現やツールに流体を用いるニーズが高まっている。そこで、数値流体力学の初心者であっても容易に扱える環境をProcessingのライブラリとして構築した。ソルバーは2次元9速度の格子ボルツマン法に基づいており、境界条件を考慮することなく容易に流体を用いたソフトウェアスケッチを作ることができる。
(展示担当: 脇田玲)
URL: http://metamo.sfc.keio.ac.jp/
折り紙は伝統的な創作活動であり、近年では芸術的な側面が評価され、ledやバイオメタルなどの電子部品を用いた折り紙作品なども発表されています。筆者らは折り紙の色に着目し、色彩変化可能な折り紙を制作し、この折り紙を用いたワークショップを開き、参加者に色の変化する折り紙作品を制作してもらいました。この折り紙は、サーモインクや導電性のインクを用いる事で、折ることの妨げになるような固い電子部品などを含まず従来の折り紙と同じように自由に折る事による創作活動が可能です。
(展示担当: 海宝竜也)
URL: http://metamo.sfc.keio.ac.jp/
近年、GPUの高性能化に伴い、GPUを画像処理以外の目的に使用する技術が注目されています。この技術を音響信号処理に生かすことによって、従来のCPUによる計算に比べ、並列計算に適した音響処理が高速化されることが期待されます。本研究では、従来の多重にディレイを重ねる方法や、実際の空間のインパルス応答を利用する方法に代わる、物理モデルに基づいたリバーブレーターを制作し、音楽表現への適用可能性を模索します。
(展示担当: 田畑諒也)
URL: http://metamo.sfc.keio.ac.jp/
ハナガササンゴの美しい触手美を、コンピュータ上で再現することを目的としています。タコやイソギンチャクなどが持つ触手は、エルンスト・ヘッケルの時代から多くの人々を惹きつけてきました。そして現代、CGの分野でその動きの美しさを用いた様々な表現が生み出されました。触手を持つ生物の中でも複雑な構造のハナガササンゴを分析することで、CGに新しい可能性を与えることが期待されます。
(展示担当: 新見大暉)
URL: http://metamo.sfc.keio.ac.jp/
風呂敷は古くから様々なものを包むことに使われており、風呂敷で贈り物を包むことで人への心遣いや感謝の気持ちを表すことがあります。本研究では一枚の布に電子部品を組み込み、風呂敷にインタラクションを加えることで、新たな方法でメッセージを伝えるElectric Furoshikiの実現を目指しています。私たちは一枚の布である風呂敷を用いて人に気持ちを伝える、新しいコミュニケーション方法を提案します。
(展示担当: 松山彩香)
URL: http://metamo.sfc.keio.ac.jp/
人間の可聴域は一般的に下は20Hz程度から上は20,000Hz程度までの鼓膜振動を音として知覚することができると言われています。しかしながら、可聴域外の周波数は、物理振動として知覚できる場合があります。本研究は、こうした現象と人間固有の知覚の特性とを理解するために、視覚的に“音の物質”を表現する試みです。
本研究における主要な素材は、5つのスピーカーと液体です。観客のアクションによって、コンピュータでリアルタイムに計算されたサウンドがスピーカーから生成されます。そのサウンドから起こる振動を液体に伝わらせることで、波動として液体のパターンが出現します。
(展示担当: 裏出祐太)
デザインとは、人と人工物との間に起こること全てを計画することであり、使いやすく役に立つものや、思わず手にとってしまう美しいものなどを生み出すための技術です。しかし世界には、専門的で踏み込みにくかったり、商業的に成立しづらかったりという理由で、未だにデザインされていない領域があります。私たちは、様々な専門家とのコミュニケーションを通じてこうした領域の内側にある価値を見つけ出し、プロトタイプの制作、具現化を行っています。
(展示担当: 山中俊治)
URL: http://cargocollective.com/sfc-xd/filter/yamanaka-lab
加藤文俊研究室では、全国各地を巡りながらワークショップ型のフィールドワークを実践してきました。フィールドワークを通じて、見過ごしがちな「あたりまえ」のことを観察することで、生活への新たなまなざしを得ること目指しています。
ORF2013では、現在すすめているプロジェクトから、日常の中のデザインに関する研究を紹介します。
(展示担当: 加藤文俊)
モンゴルは気候変動の影響で、ゾドと呼ばれる大雪害や冷温による家畜の大量死がもたらされている。ゾドによる気候変動リスクを低減するためには早期適応指示が届く仕組みが末端行政区域である町村(ソム)スケールで求められている。本研究は遊牧民が早期適応行動を実施する際に必要な情報の種類を調査し、それら変数を格納したデータベースを構築し、PCおよび携帯電話でソム行政および遊牧民に伝えるための早期適応指示システムを構築することを目的とする。これは気候変動適応において緊急に求められている研究であり、モンゴル国の実情に即したツールとして現地政府と研究協力者から高く期待されている。
(展示担当: 大場章弘)
本研究では、農作物の品質管理や農作物トレーサビリティに向けたモニタリングシステム技術を農家に対して安価に提供出来る農業センサーの開発を行っている。農業センサーには、通常の気象観測センサーやライブカメラによる作物環境のモニタリングに加え、近赤外域観測センサーを用いた植生指数の算出により、作物の品質と関係のあるタンパク質含有量の推定を行っている。今回のデモでは、長野県飯山市豊田の農業集落を対象に、上記の農業センサーデータに加え、統計及び衛星センサーデータをWebGISインターフェース上で閲覧できるシステムを紹介する。
(展示担当: 大場章弘)
URL: https://sites.google.com/site/walapj/
2012年7月に固定価格買い取り制度(以下、FIT)が導入され、再エネを導入する機運は急速に高まってきており、中でも太陽光は最も分布が広くアクセシビリティの高い再生可能エネルギーとして高く期待されている。
しかし、このFIT制度には買取価格と買取期間が設定されているものの、地域に利益が還元される仕組みはなく、地域資源の外部流出の危険性が問題視されている。
そのため、再エネ事業を新たな地域事業として十分に活用していくためには、地元企業による発電事業への参入を促進していく必要がある。
そこで本研究では、データベースの開発による事業性評価の簡略化と、太陽光発電事業化支援システムを構築した。
本システムの開発により、実績がなくノウハウをもたない地元企業が発電事業に参入し、主体的に地域資源を活用よる事で地域活性化が期待出来る。
(展示担当: 小林知記)
モンゴルでは1992年に新憲法を改定し、社会主義を完全に放棄して民主化を進めてから大きく変化した。急速な市場経済化を進めたことにより、政府が家畜頭数や土地利用などすべて管理していた社会主義時代と大きく変わってすべて個人の管理となり、モンゴル全体の家畜頭数が急増し、現在の砂漠化および脆弱性に至っている。現在は、脆弱性によるリスクの影響を受けて遊牧民が都市部、中でも全人口の約半分が集まる首都ウランバートルへ移住するケースが増えている。
私たちは生計を立てるために首都ウランバートルに移住する遊牧民に焦点を当て、複数回にわたって議論を行ってきた。議論の中では主に遊牧生活を諦める要因となる“Push Factor”と首都に移住する魅力などの“Pull Factor”を比較し、首都移動しなくても良い法案を提言する。
(展示担当: 一川小百合)
2011年3月に発生した東日本大震災による津波を受け、現在多くの地域に於いて防潮堤整備事業が進展しつつある。しかし、建設により一定の防災機能向上が見込まれる事は然ることながら、一方で建設に伴う環境や地域コミュニティへの影響も不可避であり、それ故円滑に事業が運ばない地域も数多い。そこで我々は宮城県気仙沼市・小泉地域を対象とし、防潮堤行政案を実行すべきか複数回に渡り議論を行った。同地域では総額200億円規模の整備事業がある一方、海洋・観光資源として海岸域は非常に重要であり、更には絶滅危惧種も数多く存在する。――地域の向かうべき将来、そして守るべき資産に重点を置き、中立的立場から警鐘を鳴らす。
(展示担当: 池下智之)
街の魅力を伝えるメディアについての研究を紹介します。
伊東フィールドワークでは、伊東の商店街の魅力や新しさを発見し、ポスターを媒体として伝える情報デザインの取り組みについて紹介します。
「MAPLetter」は、パターンランゲージを用いて場所と気持ちをつなげる、新しい発想の街ガイドメディアです。
「犬カメラ」は、犬の視線から街を眺め、街の魅力を発見するメディアです。
(展示担当: 中野えみり)
日本独特の文化を技術によってより愉しくするメディアのデモを行います。
「おさわり漫才」は、2体のマネキンによるユーザー参加型漫才で退屈な待ち時間を愉しくするメディアです。
「ファンブレラ」は、ネット上で共有された絵や文字のシールを貼ったビニル傘で街を歩くメディアです。
「ペンライトメディア」では、コンサートに対してリアルタイムにメッセージを記録し、コンサートの感動をネット上で共有出来るアノテーションシステムのデモを行います。
(展示担当: 日高一馬)
音楽や音声技術を活用した人と人や場所をつなぐためのメディアのデモを行います。
「うわさラジオ」は、スマートフォンを用いて、お店や建物や看板から流れる街の気になるうわさを聞けるメディアです。
「30 seconds KARAOKE」は、twitterに投稿するタイプの短い音楽でカラオケボックスに人を誘うメディアです。
「街歩き音楽」は、ユーザーがスマートフォン上で時間を入力すると、入力した時間分の音楽が生成される街歩きメディアです。また、音声メディアの基礎となる音声合成技術の紹介を行います。
(展示担当: 宮坂航亮)
音声メディアの基礎となる音声合成技術の紹介を行います。
※日本電信電話株式会社との共同研究に関する展示
(展示担当: 小川克彦)
田中浩也研究室では技術の発達により登場した、三次元プリンタやレーザー加工機、三次元切削機などの新しいデジタル工作機械を使い、さまざまなもの作りを実践しています。製作物の多くは、個人の悩みを解消したり個人の暮らしをより豊かにする、など、作り手のコンテクストを踏まえており、デジタル工作機械を複合的に使用します。本ブースでは、そういった非常にパーソナルな動機をきっかけに作られた「もの」たちを展示します。
(展示担当: 関島慶太)
URL: http://fab.sfc.keio.ac.jp
今までに存在しないものや市販されていないものを作るためには、そもそも作る際に使用する道具だけでなく、環境自体を自ら準備する必要があります。本展示では、田中浩也研究室が試みている、FabLab関内をはじめとする、「つくる場所」をつくる試みの紹介を行います。また、今夏に行われた、世界FabLab会議の成果を通じて、ものづくりのためにどのような空間づくりが必要とされていたかを発表します。
(展示担当: 秋吉浩気)
URL: http://www.fab9jp.com/
二次元や三次元のデータをそのまま解釈してくれるような工作機械の登場により、私たちは今までは造形し得なかったものをつくり出すことができるようになりました。こういった状況は、ユーザがソフトウェアと対話することで、最終的にプロダクトを生み出せるような環境をつくり出しました。そこで、より自分たちがつくろうとしているものに適した新しいプログラムをつくることで、いままでになかったような造形のあり方を試みます。
(展示担当: 大嶋泰介)
新しい工作機械の登場により、新しいものづくりが可能になりましたが、それは同時にそれらの工作機械自体を私たちの手でつくり出すことを可能にしてくれました。このブースでは、ある特定の用途に特化したものをつくり出したり、ある特定のプロダクトのために必要となる加工法を実践してくれる工作機械と、その機械をつかってつくり出した作品を展示します。
(展示担当: 廣瀬悠一)
松川研究室では、建築・都市に関連するあらゆる設計プロセスをコンピュータ・アルゴリズムへと書き下すことによって、建築・都市の計算可能性と不可能性を探求しています。
(展示担当: 松川昌平)
URL: http://000lab.com
当研究は、都市河川と流域の環境の関係を時系列で追い、都市河川の今後の管理の在り方について議論します。都市河川と用水路は戦後の高度経済成長期を境に灌漑、舟運という役割を終え、排水路として都市に残りました。今後、古くなったインフラを整備し、都市の再開発をしていく中で、都市河川をどのように栄えあるインフラとして活用できるかを、六郷用水と二ヶ領用水の歴史から考えていきます。
(展示担当: 志摩圭介)
ハチクマプロジェクトは、衛星追跡によるハチクマ(渡り鳥)の渡りの状況をリアルタイムにウェブ上で一般公開し、国内外の多くの人に見てもらうことによって、鳥の渡りや自然の仕組についての理解を深めてもらうことを目的としています。私たちが追跡するハチクマは、実際にはどのような経路で南下し、いつ、どこに到着するのでしょうか。また、翌春、どのようにして日本に戻ってくるのでしょうか。どこの自然や人たちとつながっているのでしょうか。
(展示担当: 樋口広芳)
URL: http://hachi.sfc.keio.ac.jp/home.html
自分たちで自分たちの未来をつくる「創造社会」の実現に向けて、井庭研究室では、創造を支援するパターン・ランゲージの制作に取り組んでいます。本展示(E)では「つくる」ことに焦点をあて、古きよき質を日本文化から抽出し、それをこれからの時代に合わせて取り入れることを支援するパターン・ランゲージを発表します。また、自ら結婚式や服を「つくる」ことを支援するパターン・ランゲージや、パターン・ランゲージに関する映像の発表も行います。
(展示担当: 井庭崇)
URL: http://ilab.sfc.keio.ac.jp/
当プロジェクトは、震災の被害を受け高台移転するまちで活動を行っています。この活動の目的は、元のまちの要素が残るための仕組みを作ることです。対象地は宮城県気仙沼市舞根2地区です。手法はオーラルヒストリー(インタビュー)を用いて地域の情報を再編しています。そして、この情報を住民に返して将来のまちのイメージを作ってもらいます。このプロジェクトは被災地への長期的な支援のうちのスタートアップとして位置づけています。
(展示担当: 伊藤渚生)
気仙沼市は、日本屈指の漁業の町ではありますが、農家も多く存在しています。主な農地が中山間地にある上に、津波の影響もあり、気仙沼の農業の現状は問題が多くあります。農業チームでは、独自にFacebookページを創設し、気仙沼農業・農産物の見える化をし、少しでも気仙沼市民に地元農業に関心を持ってもらえるように取り組んでいます。市民へのインタビューや調査を通して、企画実施によっていかなる変化が生まれたかを分析していきます。
(展示担当: 田久保英伸)
ITリテラシーチームは、東日本大震災にて被災した宮城県気仙沼市内にて仮設店舗で運営している商店街を対象とし、Facebookを始めとするSNSを利用した情報発信の可能性について研究しています。
商店街へのヒアリングやFacebook講習会の開催を通じSNSへの理解度をあげ、それらの活動をもとに商店街への提案なども行い、商店街の情報発信力強化を目指しております。今年度ORFではチームの活動内容と、実際に商店街に提案させて頂いた企画も紹介します。
(展示担当: 吉埜大空)
Cyber Sound Project (CSP)は、コンピュータ音楽の創作と研究を行うプロジェクトとして1990年に開始されました。これは日本の大学では初めての試みで、以来この分野をリードする人材を輩出して来ました。本プロジェクトの特徴は、アートやデザインの先端領域では研究と創作は不可分になってることを反映し、先端的な科学技術と芸術の融合の上に新しい表現を開拓して行こうとするところにあります。
(展示担当: 岩竹徹)
URL: http://csp.sfc.keio.ac.jp/main.html
旧東海道藤沢宿は現在の藤沢市の原点の一つであり、藤沢市も地域コミュニティと協働で歴史を活かしたまちづくりを進めている。本プロジェクトでは藤沢宿の歴史的価値を江戸時代の宿場町としての要素だけでなくそれ以前や近代以降の歴史からも見出す。そうした多様な時間の層の中から多様な「文脈」を掘り起こすことで藤沢宿の活性化に向けてどのような都市づくりを行うべきかを検証、提案を行うことを目指している。
(展示担当: 中島直人)
小林博人研究会では2011年から合板を用いた簡易建築の開発を行っています。ベニヤ合板という広く世界に普及している材を用いることで、学生や素人だけで建設できる建築の開発に成功しました。そして実際に、南三陸ベニヤハウスをはじめ、前綱浜ベニヤハウス・ミャンマーのラーンニングセンターの設計、施工を行ってきました。
今回はベニヤ工法を用いた簡易建築の模型を展示し、その工法の可能性に触れていただきたいと思っています。
(展示担当: 小林博人)
現在、慶應義塾大学SFC水野大二郎研究会では、2つのプロジェクトを進行しています。「一般市民の創造性を発見するためのデザインリサーチ」「ファッションデザインと文化社会学の架橋」を軸に、(1)ファッションデザインの新しい売り方、買い方、作り方、伝え方を考える洋裁2.0、(2)不便益や悪意のあるデザインを社会問題の解決へと読み替えるbona fide designです。
(展示担当: 水野大二郎)
URL: http://mznlabsfc.tumblr.com/
わたしたちは、成熟する都市における空間文化の再編に関する研究と地域のコミュニティとのコラボレーションによるまちづくりの実践プロジェクトを行っています。今回、1960年代にできた防災建築街区ビルの再生を目指す藤沢391プロジェクト、銀ブラと休憩空間との関係を解き明かす銀座プロジェクト、富士山信仰に関する様々な遺産を観光資源として蘇らせる富士吉田プロジェクト、地域のコミュニケーションの場づくりを支援する奥浅草プロジェクトをご紹介します。
(展示担当: 中島直人)
URL: http://www.going-urbanics.net/
鹿児島県の海に浮かぶ口永良部島という人口150人弱の離島を起点に、現在日本各地で起きている過疎化の新たな解決モデルを探るべく、長谷部葉子研究室などが、教育・建築の2つのアプローチによって活性化を行うプロジェクトです。実際に夏には現地へ渡航し、様々なワークショップや建設作業などを自らの手で行っています。
(展示担当: 長谷部葉子)
URL: http://elove.sfc.keio.ac.jp/project.html
コンゴ民主共和国キンシャサ郊外に小学校「アカデックス」を建設・運営するプロジェクトです。立案・責任者のサイモン・べデロ氏、学校運営企画担当の長谷部葉子研究会など、現地関係者による活動は今年で6年目を迎えました。
(展示担当: 長谷部葉子)
現在主流の個人認証手法はパスワードを忘れる危険や鍵を紛失する危険などユーザに過度な負担を強いているものがほとんどです。ユーザが絶対忘れない記憶を利用して安全に認証を行う認証手法に関する研究を展示します。
(展示担当: 増井俊之)
これまで計算機が使われなかったような実際の生活環境において誰もが計算機やネットワークを使うようになることが予想されます。機械に詳しくない人や体が不自由な人でも問題なく生活環境で便利な生活ができるようなアーキテクチャの研究を展示します。
(展示担当: 橋本翔)
Webサーバ、HTTP、JavaScriptのようなポピュラーなソフトウェアプラットフォーム上で柔軟な通信を行いつつスマートリビングを実現する「実世界プログラミング」の枠組みを展示します。
(展示担当: 馬場匠見)
クラウド上のビッグデータを活用するためのビジュアリゼーション手法、検索手法、フィルタリング手法を展示します。
(展示担当: 臼杵壮也)
筧研究室では、ヒトと実環境との関わりにおいて、人間が情報メディアによるサポートを受けるだけではなく、そこから新たな能力や視点の獲得(Habilitation)を促すことを目的とし、身体(Human)、物質(Atoms)、情報(Bits)を介したヒトと実世界との新たな関係性(Interaction)の構築を行っています。今回は、身の回りで用いる道具にデジタル制御を加えることにより、創作行為や身体動作を補助・拡張し、「五感を研ぎすます」メディアについて紹介します。
(展示担当: 筧康明)
URL: http://www.xlab.sfc.keio.ac.jp/
筧研究室では、モニタの中に留まらず、実世界の自然物や素材に着目し、それらの素材特性を活かした実体を有する情報提示やインタラクションの構築に取り組んでいます。今回の展示では、素材固有の色彩的特性や変形特性を利用・拡張したインタラクティブメディアや、それらを用いた新たな情報表現について紹介します。
(展示担当: 筧康明)
URL: http://www.xlab.sfc.keio.ac.jp/
多人数が集う場での利用を前提とした人間調和型情報提示技術として、人々の直観的理解や対面コミュニケーションを重視しつつ、現実世界に情報世界を重畳する技術の実現を目指します。ノンバーバルコミュニケーションを強調・促進するメディアや、人々の感情や嗜好を共有するツールなど、拡張現実感技術を用いてミュージアムや教室、ワークプレイスにおける体験をサポートする取り組みについて紹介します。
(展示担当: 筧康明)
URL: http://nae-lab.org/crest/