E51展示

精神看護学研究室

出展団体代表者 : 野末聖香 (看護医療学部)
  • 3.すべての人に健康と福祉を
東京ミッドタウン・イーストB1F ホールA
ブースNo.E51

精神看護学教室では、「精神看護」をテーマに学部生、大学院生と教員の研究を発表します。

交代勤務に従事する看護師の睡眠と精神的健康についての研究

プロジェクト担当 : 荒井柚香

現代は、人口の高齢化、ライフスタイルの多様化、夜型社会における生活リズムの乱れ、過労などの労働問題といった睡眠障害に結び付く要因が多く存在します。そのなかで、看護師の交代勤務による睡眠障害は深刻な問題になっています。関連としては、疲労の蓄積、健康被害、仕事の質の低下が明かになっています。そこで、本プロジェクトでは、交代勤務に従事する看護師に着目し、睡眠に関する現状と課題について説明します。

看護学生の睡眠状態と日常生活ストレス、精神的健康の関連

プロジェクト担当 : 松本奈央

日本人の5人に1人、大学生の約8割が何らかの睡眠の問題を抱えています。インターネット社会、過重労働といった社会背景の中で、睡眠は人々の健康と生活の質に直結する重要な課題です。睡眠状態はうつ病の発症や予防と密接に関連し、精神的健康に影響を与えます。したがって、精神的健康を高め、生き生きと生活するためにも、睡眠状態を改善することが大切です。本プロジェクトでは、看護学生の睡眠状態と日常生活ストレス、睡眠に関する様々な生活行動、および精神的健康の関連について、研究成果を発表します。

アルコール依存症患者との関係づくりを意図した看護師の関わり

プロジェクト担当 : 木村真優

アルコール依存症と診断された患者の多くは、飲酒による身体的問題のみならず、仕事や家庭生活など社会的にも重大な問題を抱えています。アルコール依存症からの回復は可能ですが、病気であることを認め、断酒を継続することは容易ではありません。患者との信頼関係を築き、治療目標をともに設定し、その回復にむけて協働していくための看護師による関わりは重要だと考えます。今回、アルコール依存症と診断された患者への関係づくりを意図した看護師の関わりについて文献レビューを行った結果を報告します。

入退院を繰り返す統合失調症患者への入院中の看護師の関わり

プロジェクト担当 : 市川志保

精神医療福祉の改革ビジョンの基本理念のもと、精神障害者の地域生活支援が推し進められています。統合失調症を抱える人は、病識の障害に加え、対人関係や療養生活における様々な困難さを抱えています。しかし対処スキルの未熟さにより再燃し、入退院を繰り返すことが少なくありません。入院は患者が自らの病気を理解し、病気を抱えて生きていくための対処スキルを獲得する一つの機会となります。入退院を繰り返す患者に対し、看護師がどのような関わりを行っているかについて文献レビューの結果を報告します。

精神症状を呈する認知症高齢者に関わる看護師への支援に関する文献レビュー

プロジェクト担当 : 齋藤彩花

我が国の認知症高齢者の数は増加しており、2025年には高齢者の約5人に1人と推計されています。認知症が進行していく過程では身体疾患を伴いやすく、急性期病院に入院する認知症高齢者は増加しています。看護師は、中核症状や周辺症状など様々な精神症状や行動上の問題を呈する認知症高齢者への対応に困難を感じていると報告されており、看護師への支援は重要な課題です。そこで認知症高齢者をケアする看護師への支援の現状について文献レビューを行いました。

在日留学生の異文化適応、精神的健康、ソーシャルサポートと自己効力感の関連

プロジェクト担当 : 吉永新子

国際化の中、我が国の留学生数は増加しており、今後も増加が予想されています。留学生は若者としての人生における成長、学生としての学業の達成、異文化に適応したり母文化を伝える文化的課題といった重層的な課題があり異文化で生活を始める様々な人々の中でも不適応を起しやすい集団と言われています。しかし留学生を対象とした異文化適応を調査した研究は国内では未だに少なく、本プロジェクトでは在日留学生の異文化適応、精神的健康、ソーシャルサポート、自己効力感の関連を調査したためその結果を発表します。

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