E52展示

看護ベストプラクティス研究開発・ラボ

出展団体代表者 : 武田祐子 (看護医療学部)
  • 3.すべての人に健康と福祉を
東京ミッドタウン・イーストB1F ホールA
ブースNo.E52

本ラボラトリは、(1)看護実践の質保証(Quality)を推進する実践研究開発、(2)個別化・最適化した看護実践を現場に浸透・波及(Utility)できる看護リーダーの養成、(3)当事者の価値を尊重する倫理的看護実践の醸成(Explore) 、をめざすものである。ラボを構成する3つの研究グループから、6つのプロジェクトによる研究成果、看護実践活動を紹介する。

看護ベストプラクティスラボ

プロジェクト担当 : 武田祐子

看護ベストプラクティスラボの目的と活動、およびラボを構成する3つのグループ、つまり①看護実践の質保証研究開発、②ベストプラクティス先導ナースのキャリア開発、③倫理的看護実践のためのシステム構築、それぞれについて活動の成果を紹介します。展示を通して、一般市民や研究者、policy makerなど人々の健康と生活を支える様々な立場にある人との交流の機会としていきたいと思っています。

https://www.nmc.keio.ac.jp/nbp/

わかばの会

プロジェクト担当 : 木下ユリコ、田村紀子、平尾美佳、吉永新子

わかばの会では、様々な看護専門分野の若手研究者が集い、教育力・研究力の向上を目指し、広い視野で人々の命や健康について探求しています。昨年度からのテーマとして、学生が質の高い学びを得るための学習環境の調整など、大学教員としての教育力の向上を掲げています。特に臨床実習指導には、教育力だけでなく看護職としての臨床実践能力も求められ、それをいかに維持・向上していくかが課題です。ORFでは看護領域以外の方々とも大学教育・実践・研究の協働について、情報交換をしたいと思っています。

心疾患患者の不眠症に対する非薬物的介入の現状と課題

プロジェクト担当 : 田久保美千代

心不全を主とした心疾患患者は増加し続け、超高齢化社会に伴い今後も大幅に増加することが予想されています。疾患の発症及び増悪のリスク要因の一つに睡眠障害があります。睡眠障害の中でも不眠症は、心疾患患者のQOLに影響し、うつ病の前駆症状としても明らかとなっており、不眠に対する支援が求められます。不眠症は、様々な因子が複雑に絡み生じると言われており、薬物療法と並行した複合的な介入が試みられています。心疾患患者の不眠症に対する非薬物的介入の効果についての文献レビューを基に現状と課題について概観します。

有料老人老人ホームの入居者の避けられる救急搬送・入院の減少を目指して

プロジェクト担当 : 深堀浩樹、遠藤拓郎、大河原啓文

超高齢社会を迎えた日本では様々なタイプの高齢者向け住まい・施設が増加しており、有料老人ホームはその一つです。元気に暮らしている有料老人ホームの入居者であっても、急な発熱や転倒など様々な要因で病院への救急搬送や入院が必要となることがあります。これらの多くはケアスタッフの適切な対応により予防できるとされています。今回は、慶應義塾大学看護医療学部が聖マリアンナ医科大学救急医学と協働で行っている、現任教育、調査研究、シンポジウムの開催などのこの問題の解決を目指す新たな挑戦を紹介します。

がん患者中心の意思決定支援の充実と普及に向けた取り組み

プロジェクト担当 : 大坂和可子

がん医療において、患者は、どちらを選ぶのがよいか悩む難しい選択に直面することがあります。近年では、難しい選択を支援するために、患者と医療者がお互いに持つ情報を共有し決定までのプロセスを共有するシェアード・ディシジョンメイキング(Shared Decision Making; SDM)が重視されるようになり、患者中心のケアの重要な側面として認識されています。ここでは、研究に基づいて開発したSDMを促進するための意思決定支援ツールの例と、その普及に向けた取り組みを紹介します。

緩和ケアに関する看護師教育の普及と効果について

プロジェクト担当 : 新幡智子

緩和ケアは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族の苦痛を緩和し、quality of lifeを向上させるアプローチです。がんの治療ができなくなってから始めるものではなく、がんと診断されたときから行われ、「基本的緩和ケア」と「専門的緩和ケア」に大きく分類されます。わが国のがん対策の指針では、緩和ケアに関する医療者教育の充実の必要性が示されています。現在、緩和ケアの質の向上を目指して取り組んでいる看護師に対する緩和ケアの教育プログラムやその効果について紹介します。

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