E39展示

一ノ瀬研究室

出展団体代表者 : 一ノ瀬友博 (環境情報学部)
  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 15.陸の豊かさも守ろう
東京ミッドタウン・イーストB1F ホールA
ブースNo.E39

一ノ瀬研究室は一ノ瀬友博教授の指導のもとで生物多様性の保存・より良い都市環境の創造を目指して主に神奈川県内の地域において複数のプロジェクトを展開しています。その内容は、地域の植生調査・獣害対策・町おこし・教育活動など多岐にわたります。全てのプロジェクトで各々がフィールドとするエリアの団体と連携し、地域に根付いた活動を目指しています。ブースにて採集した植物や野生昆虫の標本を展示します。また、今回のORFには個人研究の成果を発表するメンバーもおり、彼らのより専門的な研究内容もブース内で展示されます。

小田原獣害対策プロジェクト

プロジェクト担当 : 岩本将道

私たちは小田原市石橋地区の農村でイノシシによる獣害被害、そして地域に対する持続可能な駆除活動として「わなオーナー制度」を展開しています。この制度は農家・猟師・一般募集のわなオーナーという3つのステークホルダーそれぞれに利益をもたらすビジネスモデルです。プロジェクトは3年目に入り、さらなる捕獲効率上昇のために企業と連携して罠のIoT化を進めています。本制度は一般の方と協力し作り上げていくものです。ご来場の皆様も是非オーナーの一員になって、我々と一緒に獣害被害に立ち向かいましょう!

https://sites.google.com/view/sfc-odawaraproject/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0?authuser=0

看護ビオトーププロジェクト

プロジェクト担当 : 奈良晃太

慶應義塾大学看護医療学部キャンパス裏手にあるビオトープは、2001年の慶應義塾大学看護医療学部の創設と共に、谷戸環境の保全を目的として造成されました。しかし、当ビオトープはしばらく維持管理がされない状態が続いていました。人工造成のビオトープは管理を怠れば地域の生物多様性の質を悪化させる可能性があり、当ビオトープもそれに漏れず外来植物の繁茂や木々の密生を許しています。そこで2015年に本プロジェクトを立ち上げ、当ビオトープが地域の生物多様性向上に貢献できるような改善を行うため、日々活動しています。

秦野生物多様性プロジェクト

プロジェクト担当 : 天野匠

本プロジェクトでは神奈川県秦野市にある棚田を舞台に、2017年から2019年にかけて包括的な生物調査とそれに付随した環境教育活動を行ってきました。実際に歩き回っての採集や自動カメラの設置など様々な方法で継続的に調査を行いながら、実際に土地を管理するNPO法人丹沢自然塾ドン会とタッグを組み、よりよい環境の保全に努めています。神奈川県ではなかなか見ることのできない伝統的な里山風景を未来へつなげていくため、調査だけに留まらない研究の在り方は正にSFC的なものであると言えるでしょう。

茅ヶ崎プロジェクト

プロジェクト担当 : 志村茉由

私たちは茅ヶ崎市と共同でいくつかのプログラムを行なっています。目的は2点あり、子供たちの自然への関心を高めることと、地域活性化を図ることです。主要な事業としては、茅ヶ崎市の公園を利用してワークショップを企画しています。公園の使い方や使う人の偏りがあるに問題意識を持ち、地元住民の方々に公園を自分ごととして捉えてもらえるよう尽力しています。また、茅ヶ崎市のニュースレター「ちが咲き」の発行にも携わっており、茅ヶ崎市が開催する環境教育プログラムの広報活動を支援しています。

ジョウビタキの日本における繁殖の特徴

プロジェクト担当 : 石井華香

ジョウビタキは冬鳥として渡来する種です。近年八ヶ岳や鳥取県大山においては夏にも観察され、繁殖も確認されています。この繁殖要因を探るためDNAメタバーコーディング法と目視による観察を併用した食性解析と、GISによる環境分析の二つの手法を用いた研究を行っています。雛への給餌内容は鱗翅目、鞘翅目等のいわゆる昆虫の幼虫が多かった事から昆虫の採餌が可能な環境が重要だと考えられます。繁殖環境は2、30年ほど経ったリゾート地の家屋や人工物を利用して営巣しており、繁殖環境がモザイク状であるという特徴があります。

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