鳴川研究室で取り組んでいる数多くのプロジェクトの中から3つプロジェクトを展示します。今年度は、丹青社ひとづくりプロジェクト参加作品である「ゴモクダナ」、蟹江研究室共同制作作品「SDGs 〜SDGsを多角的にみる〜」、未来構想キャンプでのワークショップについての展示です。学生たちがどのように取り組んで来たかについて説明します。
丹青社:企業とのプロダクトデザインに関する共同開発事例(企業人対象)鳴川研の研究室に置く前提で、普段の作業に使用する道具や模型を美しく収納することができる棚を作成しました。外観のしつらえは均整な印象ですが、収納の大きさに5種類の多様性があるというギャップを持たせるために、木の厚みや金属の構造を工夫しました。
すでにあるSDGsのロゴグラフィックを立体化します。それにより、様々な視点から描いたロゴを多数生み出したり,動くロゴを作ったりする試みで、多岐にわたる活動を含むイベントで様々なアイテムに対応したロゴデザインを提供するという試みです。さらに多岐にわたるイベントの典型例としてORFによってこのデザインを試す実験でもあります。
鳴川研は,毎年未来構想キャンプに関わってきました。美術に興味ある高校生とSFCの美術教育の出会いの場を作る目的です。「紙一枚を切り貼りして500mlのペットボトルを支えられる橋を作ろう。2時間半以内につくろう」といった面白い課題をこれまでに高校生たちと実践してきました。「美しい,力強い,作りやすい」ものを探求してもらうワークショップです。言い換えれば力学を体を動かしながら学びつつ美を探求するワークショップであり、このような高校生の想像力を爆発させるためのゲームをデザインするプロジェクトです。