現場と研究をつなぐプライマリヘルスケアの思想-パレスチナの事例からー

「すべての人に健康を」を目標に掲げ、プライマリヘルスケアという思想であると同時に方法を打ち出したアルマ・アタ宣言から、今年は40年の節目に当たります。その思想の根本にあるものは、「健康における不平等は許されない」という強い意志でした。この40年間、世界は良くなってきたのでしょうか？一人ひとりがよりよく生きることは可能になってきたのでしょうか？慢性的な紛争状態にあるパレスチナで生きる人々の具体的な事例を通して、プライマリヘルスケアについて考察していきます。