多種多様なセンサ等が生成する膨大なデータを、多数のサービスが同時に消費するソーシャル・ビッグデータ環境において、データをオープンな通信プロトコルで流通させ、データの融合や保護、増幅に加えて未来推定や学習分析等の計算処理を複合適用して高度な解析・統合を可能とし、かつ、データそのものの品質、時間、および空間を指定して実空間事象の高度な再現と未来事象の可視化を可能とする、ソーシャル・ビッグデータ利活用・還流基盤を構築し、様々なサービスによりリアルタイム都市マネジメントを実現します。
本研究では、ClouTプロジェクトで確立した技術研究要素および日欧連携ノウハウ を最大限に活かしながら、ビッグデータ解析という研究要素を追加し、その成果を発展拡張します。ClouTプロジェクトで構築したプラットフォームの様々なレイヤに知識処理を導入し、都市に関するビッグデータからの知識抽出を実現します。都市にあふれるデータから抽出された付加価値の高い知識を市民に還元し、様々な分野(例えば、交通、健康、エネルギー、サービス、防犯など)への効率的かつリアルタイム性をもった活用法を検討します。
本研究開発では、街、モノ、人を見守る様々な形と機能のお守り型デバイス『OMIMAMORI(オミマモリ)端末』と、それらからデータを受信して行政機関や家族等に転送するネットワーク『OMIMAMORIねっと』を構築し、それらを神奈川県藤沢市に『OMIMAMORIねっと藤沢』として実装します。『OMIMAMORI端末』は、加速度や画像を含むセンサと機械学習フレームワーク、およびクラウド側サービスで生成される機械学習モデルを搭載し、多目的で知的なセンサネットワークを構成します。