• 展示
  • ブース番号
  • A44

厳網林研究会

出展団体代表者 : 厳網林(環境情報学部)
  • 東京ミッドタウン・イーストB1Fホール
  • A44

地域特性にあわせた震災廃棄物処理を考える

プロジェクト担当 : 岡島拓哉
東日本大震災による「震災廃棄物」は、長期間に渡って被災地に重大な影響を与えました。震災廃棄物は都市の衛生、安全性だけでなく、都市再生、経済復興の速度や住民生活の回復にも密接に関係しているため、早急にかつ効率的に行われる必要があります。しかし、現在多くの自治体において、震災廃棄物処理計画は完成されておらず、また効率性については学術的にも明確な効果は見られていません。厳網林研究会では、廃棄物発生量、仮置場、廃棄物処理施設の三点から震災廃棄物処理の計画を見つめなおし、処理フローと地域特性に合わせた震災廃棄物対応を提案しております。

震災復興における集団移転団地の安全性と利便性の評価

プロジェクト担当 : 金森貴洋
厳網林研究会では、東日本大震災被災地である宮城県気仙沼市を対象として、高齢者の身体条件や地形的な負荷を考慮した、徒歩による生活施設へのアクセシビリティ評価を、GISを用いて行っています。集団移転の計画が行われた時点では、安全性の考慮はされた一方で、移転後の住民の生活利便性まで配慮することができなかった可能性があります。対象地域では高齢化のさらなる進行が予想され、交通弱者である高齢者の置かれうる状況を把握することは、今後の復興を進めていく上で大変重要になると考えます。本ブースではその分析結果を展示します。

長距離屋内位置追跡システム

プロジェクト担当 : アハマド・ムザファル・ビン・バハルディ
厳網林研究会では、LoRa技術にRSSIを活用することにより長距離屋内位置追跡システムを展示します。私たちのシステムは2つの顕著な特性を備えています。一つは展開のしやすさ、もう一つは低電力長距離追跡です。センサノードの屋内位置はRSSI値を用いて推定されます。センサノードの位置はRSSI測定を介してゲートウェイからセンサノードの距離を推定することによって予測されます。このシステムは屋内GPSのような追加のモジュールを使用することなくホール等のような広い屋内エリアにおける移動物体を追跡するのに有用です。

デジタル技術によるバス通学と家庭生活の改善

プロジェクト担当 : 土屋裕一
厳網林研究会は防災・減災分野の問題解決において個人規模のアプリケーション企画・開発を行い、実際にこれらの分野で活用することを目的とします。成果をより有用なものとするためにメリットベースの思考を突き詰め、ユーザーに大きな価値を与える成果物を生み出す経験を通して、ITの視点から防災・減災分野の問題解決に大きく貢献します。また厳網林研究会ではバス混雑の原因の一つである見送り現象(乗れる余裕があるにもかかわらず次で座るために見送る)の改善のため、センサー技術を用いた混雑度を旅客に伝える電光掲示板を作成し展示します。

外国人の災害リスク認知

プロジェクト担当 : 柴崎文香
厳研究室ではSFCの外国人留学生に対してSNSで行ったリスク認知アンケート調査結果を国際比較し展示します。また、データを多く集め、より正確なリスク認知調査を行うことを目的に、外国人来場者に対して多言語によるアンケート調査を実施します。これに加えて、地震や津波が多く起こる日本に住む外国人に防災意識を持ってもらうことを目的として、意識啓発を踏まえたアンケート調査も行います。更に、来場者が実際に仮想空間上DIGを用いて、災害時の自宅周辺の状況を把握することもできます。

災害×ドローン×GIS

プロジェクト担当 : 中山俊
東日本大震災や熊本地震でもそうであったように災害時、被害状況の把握に多くの時間を要します。例えば現在、災害発生時には衛星写真などのデータを元にマッピングが行われていますが、その作業に災害発生後2日間以上かかることが大きな課題となっています。そこで今注目のドローンを用いて災害時に被害状況をより早く把握することで、その後の復興や研究に大いに役立てられることが期待されています。具体的には短時間のうちに道路や建物の現状を把握し、集めたデータをもとに地図を作成したりGISを用いて分析したりすることを可能にすることを厳研究室では目指しています。