展示

ブース番号:A06 / A07

SFCバイオ

出展団体代表者 : 冨田勝(環境情報学部)

東京ミッドタウン・イーストB1F ホール A06 / A07

便から生み出す健康社会!腸内デザイン推進ベンチャー「MetaGen」

プロジェクト担当:福田真嗣

われわれが普段何気なく排泄している便には、その人自身の健康情報や病気のリスクが含まれていることが近年の研究で明らかになってきました。すなわち、便には究極の個人情報が含まれていることから、われわれは便を「茶色い宝石」と呼んでいます。株式会社メタジェンは「便から生み出す健康社会」をキーワードに、個々人の茶色い宝石を最先端テクノロジーで分析することで、価値ある情報を抽出・還元する新規ヘルスケア産業を創出し、病気ゼロの社会構築を目指している鶴岡発のベンチャー企業です。

SFC発バイオベンチャー企業、東証マザーズ上場!

プロジェクト担当:冨田勝

SFCが独自に開発した「メタボローム解析」は、数百種類の代謝物を一斉に測定することができる究極の成分分析です。この技術をベースに創業したヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社(HMT)は、2013年12月に東証マザーズに上場しました。
HMT社では、うつ病患者の血液中に「EAP」(エタノールアミンリン酸)という物質が減少することを世界で初めて発見し、うつ病診断の実用化を目指しています。

食べるだけで健康に!?食と健康の関係に迫る!

プロジェクト担当:アウ・ワンピン

健康寿命をのばすには病気を予防するとともに,病気の進行をできるだけ長く食い止めることが必要です。機能性食品は健康の維持や病気のリスク削減に役立つ食べ物のことで,機能性食品の開発により健康寿命をのばせると期待されています。われわれはメタボローム解析をはじめとする網羅的な解析を組み合わせて行うことで、食が人の健康におよぼす影響を総合的に理解することを目指しています。

未来の健康診断、「唾液でがん早期発見」

プロジェクト担当:杉本昌弘

唾液は痛みを伴わず収集でき、個人でも採取可能な体液です。このため、唾液でがんなどの疾患を検出することができれば様々なメリットがあります。先端生命科学研究所では唾液中に含まれる代謝物に着目し、これまで、口腔がん、乳がん、膵がんをはじめとした様々ながん疾患の検出の可能性を探ってきました。本技術が実用化できれば、自宅で簡便に自分の健康状態を調べられるようになる!?かもしれません。

次世代工業材料としてのタンパク質

プロジェクト担当:菅原潤一

クモの糸は鉄より強く、ナイロンのように軽量で、そして原料を石油に依存しない次世代の高機能材料です。これまで我々は最先端テクノロジーを駆使して、クモの糸を人工合成する技術の開発に取り組んできました。本技術の確立により、これまで不可能と考えられてきたクモ糸の工業材料化が実現します。

パーソナルゲノムが拓く新時代

プロジェクト担当:荒川和晴

数年以内に僅か$1,000で個人の全ゲノム情報を解読できるようになると言われています。「パーソナルゲノム」によって、私たちは自分たちの病気のリスクを事前に知ることができ、病気になる前に予防したり、創薬や治療に結びつけたりできる可能性があります。数年後に確実に到来するこのパーソナルゲノム革命に向けて、我々は冨田勝所長個人の全ゲノムを解読し、これを教育利用ができるように実名で公開しました。

腸内細菌が健康を守る仕組みを解明!

プロジェクト担当:福田真嗣

ヒトの腸内には多種多様な腸内細菌が生息しており、宿主細胞と相互作用することで、腸内環境の恒常性が維持されています。しかしこのバランスが崩れると、肥満や大腸癌、感染症などに繋がる事も知られています。われわれは腸管出血性大腸菌O157:H7感染症に対する善玉菌であるビフィズス菌の効果を科学的に検証し、ビフィズス菌が産生する酢酸が腸のバリア機能を高めることで、O157感染症を予防できることを世界に先駆けて明らかにしました。

鶴岡キャンパスの全寮制実験実習

プロジェクト担当:増田貴宏

「バイオキャンプ」は、SFCの学部生が慶應鶴岡キャンパス(山形県鶴岡市)に1学期もしくは2学期間寮に滞在し、バイオテクノロジーの基礎と応用を修得するプログラムです。学期末の成果発表は英語で行われ、世界で活躍できる人材育成を目指しています。最大20単位を取得することができ、参加者は自然豊かな環境での生活を通して独創的な発想やひらめきを養います。

次世代バイオ燃料「オイル産生藻類」

プロジェクト担当:伊藤卓朗

オイル産生藻類から得られる中性脂質は、バイオ燃料の次世代原料として期待されており、実用化に向けて生産コストの削減が求められています。私達は、日本各地から独自に採集したオイルを蓄積する微細藻類をコレクションし、生産性と成分、培養特性などを比較しており、これらから新たな有用株が見つかると考えています。また、メタボローム解析により微細藻類がオイルを蓄積する代謝制御機構を解明することで、高オイル生産株の作出を目指しています。

予防医療開発プロジェクト「鶴岡メタボロームコホート研究」

プロジェクト担当:岡崎仁美

人々が健康に暮らせる社会を作るためには、新しいアプローチによる予防医療が必要です。庄内・鶴岡地域の保健医療の専門家、鶴岡市、山形県、そして先端生命科学研究所、環境情報学部、医学部が共同で取り組む本プロジェクトは、市民10,000人の参加を得て25年間の追跡を行う、世界初の大規模前向きコホート研究です。先端生命科学研究所のメタボローム解析技術と疫学研究を組み合わせた新しい予防医療の実現を目指しています。

ES/iPS細胞から高機能な心臓組織をつくる!

プロジェクト担当:岩宮貴紘

VCAM-1タンパクを発現する特定の線維芽細胞種とES/iPS細胞から作成した心筋細胞を共培養・組織化することで、心筋細胞の分裂と遊走を促し、均一な拍動を呈する機能的な再生心臓組織を構築できることが明らかとなりました。本研究ではバイオインフォマティクス技術を活用して当該線維芽細胞の容易で低侵襲な回収方法を確立し、ES/iPS細胞から作成した細胞のみで機能的な心筋組織を構築することを目指します。虚血性心疾患などの心臓病を患う患者さんへ、低侵襲で高機能な移植用心臓組織を提供することが我々の目標です。

新型の難病のメカニズムを明らかに!筋ジストロフィーのメタボローム解析

プロジェクト担当:高藤真由子

筋ジストロフィーは筋力の低下や消耗を認める神経筋疾患の総称で、不治の希少疾患として知られています。本研究では最新のメタボローム解析技術を駆使して、希少性ゆえに治療や医薬品開発が進まない難病疾患領域において、新たな側面からの新療薬開発に向けた基礎研究を行っています。筋ジストロフィーモデルマウス組織中に含まれるアミノ酸や脂肪酸などの代謝変動を網羅的に解析し、新規発症メカニズムの解明を目指しています。

人工生命体はどこまで創れるか

プロジェクト担当:黒田裕樹

iPS細胞の塊から、そのまま成体を創り出すことはできるだろうか。哺乳類においてこの課題に挑戦することは倫理的問題があることはもちろん、培養をする上でも技術的な問題は多い。我々は体外で発生が進む両生類においてiPS細胞と同じく分化万能性を有すAC細胞を用いて、この課題に挑戦している。本発表では現在の進捗状況を紹介したい。

宇宙でも生存可能な脅威の生物「クマムシ」の謎に迫る

プロジェクト担当:荒川和晴

クマムシは体長0.3mm程度の小さな生物で、苔の中などで生活しています。のしのしと歩く様から名付けられたこの生物のうち、陸に住むものの多くは周囲が乾燥すると樽型に身を縮め「乾眠」に入ります。この状態のクマムシは絶対零度の超低温から100度程度の高温、真空、超高圧、放射線への暴露などに耐える驚異的な能力を持っています。私達はこのクマムシの極限環境耐性メカニズムを明らかにすることを目的としています。
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