加藤文俊研究室では、2004年の秋ごろから、47都道府県の踏査を目指したフィールドワークをすすめています。「キャンプ」と呼んでいるワークショップ型のフィールドワークは、人びとの日常生活に接近し、一人ひとりの考え方や生きざまに触れることをとおして、まちの理解を創造する試みです。現場にいるあいだに、たとえばポスターのようなメディアとして成果をまとめます。ささやかでも、メディアをつくることでさらに関係が変容します。まちに還すことこそが、かかわりとしてのフィールドワークの難しさや面白さを際立たせます。