本研究会はエネルギーデザインをテーマとし、次世代起こる事が予測される問題に対して様々な角度から取り組んでいます。エネルギーは私たちの生活にとって欠かせないものですが、途上国における貧富の差や地球温暖化など多くの問題も生み出しています。都市スケールの提案から、建築、空間の提案、パッシブなものからアクティブなもの、また省エネという消極的な解決から、創エネという積極的な行動など、私たちは「デザイン」という社会に一種明るさをもたらす力で、明るい未来を創りたいと考えています。
現在地球上の面積の1/3が牧畜に当てられていますが、新たに開拓する場所がなくなりつつあり、人が生きていく上で欠かすことのできないタンパク質源となる、豚や牛といった家畜の生産量は年々頭打ちとなってきています。そこで本研究会では、新たな次世代タンパク質源として「昆虫」に注目しました。我たちは大衆食材としての大量生産を最終ゴールに据え、昆虫のエネルギー的、環境的メリットを最大限に活かし、建築的デザインアプローチによって、動物性タンパク質の大量供給可能な飼育システムの実装を目指します。
本プロジェクトは全世界人口の約20%を占める無電化地域へのエネルギーと教育を軸にした支援プロジェクトです。電気がない為、夜に勉強することもままならないタイの無電化島の子供たちに、バンコクの大学生が中心となり企画開発したソーラーランタンを届けました。ランタンを企画開発するためのプログラム、ランタンのデザインディレクション、無電化島に届けるイベントなど、全てのプラットフォームをデザインすることで、タイのような先進都市と後進地域が併存する国の自国内で循環可能な支援プログラムを構築しました。