毎年、京都造形芸術大学のウルトラファクトリーを拠点としてアーティストと学生が共同し作品を制作する「ウルトラプロジェクト」が開催されています。2019年度、この取り組みの1つとしてドットアーキテクツと松川昌平研究室、京都造形大の学生が制作している作品を展示します。 私たちの生活を支えているインフラや建築自体を循環系の中で考え直し、未来の「生きる建築」の在り方を模索します。またこのような活動を外部へ広く発信し、「SDGsの次の社会」における建築の在り方を考えるきっかけを提示したいと考えています。
私たちの生活はあらゆる生活基盤にアクセスすることで成立しています。しかしそれらはどこから来てどこへ行くのでしょう。このような生活基盤の見えない部分をリサーチし、そのマクロな構造を明らかにしたいと考えます。それは中央集権的に成立し、様々な災害や紛争により寸断され機能停止に陥ってしまうのでしょうか。また、この構造を循環の観点から過去と比較し、循環系の一部としての「生きる建築」を提案したいと考えます。これは情報環境のネットワークを前提にした生活基盤、それを成立させる共同体の実現を模索する試みです。