4D Fabrication Labでは、3Dプリンタやレーザーカッターといった「デジタルファブリケーション技術」に、時間軸などの要素を加えた「4D printing」技術や表現を開拓し、その社会応用に取り組んでいます。 研究室に集うエンジニアは独自のコア技術を磨き上げ、また研究室に集うデザイナはそれらの技術を組み合わせて、医療・看護・建築・都市・ロボット・HCIなどの各分野における具体的で魅力的な応用例の社会実装を目指しています。
2030年には住宅の3分の1が空き家になるという日本の将来に備え、一つ一つの建築に個別に対応したリノベーション・減築の需要が高まることが予想される。原寸設計/モックアップ、デジタル/フィジカルの行き来を繰り返し行うことの容易なFabによって、都市空間の様相やそこで起こる事象をコントロールするため、専用の機材やマテリアルを開発する必要が生じている。本研究では、都市空間を窓や壁面といったエレメント単位まで分割し、それらをパラメトリックに設計することによって、実際の空間へ展開することを目的とする。
3Dプリンターの素材にも使われているプラスチックは、大量生産、大量廃棄が行われているため環境破壊の大きな問題となりつつある。前述したようなFabを前提とした社会を実現するために、3Dプリント用生分解性のプラスチックの開発を進めている。生分解性にすることで、廃棄をする時の環境負荷を大幅に削減することが期待できる。