ORFについて About ORF
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)では、その研究成果の社会への還元を自らが果たすべき重要な社会的責任の一端と考え、研究活動成果を広く社会に公開する場として、「SFC Open Research Forum (ORF)」を毎年開催しています。この研究発表イベントでは、SFC研究所で実施している様々な研究プロジェクトの現状と将来計画を、展示やセッションなどを通して、産業界・国・地方公共団体・学会等に広く紹介しています。
イベントについて About Event
入場料
無料
事前登録不要
共催
サテライトイベント Satellite Event
本サテライトイベントは登壇者の都合により中止となりました。
概要
日にち
2017年11月22日 (水)時間
14:30 開場 / 15:00 - 16:30会場
国立大学法人政策研究大学院大学(六本木)参加費
無料 / 事前登録制使用言語
英語(日本語への同時通訳があります)
この度、オランダ王国大使館のご協力を得て、マーテン・ファン・デン・ベルグ氏(オランダ王国外務省 外務審議官)を講師に迎え、講演会「オランダのビジョン: 開かれた経済と全員参加型社会」を、ORF2017サテライトイベントとして開催いたします。モデレーターは、蟹江憲史メディア研究科教授が務めます。
開催テーマ Theme
キャンパス開設以来、変わることなく、私たちをつき動かしているのは「実験する精神」である。それは、「ないものは、つくる」という態度でさまざまな状況に立ち向かう精神だ。いまやネットワークが世界を覆い、あたらしい仕組みやつながりが生まれるいっぽうで、私たちが直面する問題状況はさらに多様で複雑になった。また、災害や事故など、予期せざる出来事には、そのつど多角的に知恵を動員し、原因や意味を理解しようと試みる。だからこそ、私たちは「実験する精神」を研ぎ、自らの想像力の「圏外」へと向かう努力を続けるのだ。
福澤諭吉は「学者の議論は現在その時に当たりては功用少なく、多くは後日の利害に関するものなり」と言う。私たちは、まだ見ぬ「後日」のために、思索と試行を重ねる。過去を尊び、いまを見つめるのは、私たちのこれからを想い描くためだ。実験は、いつでも失敗に寛容で、試行錯誤が歓迎されるからこそ、私たちは冒険心をもって実験に臨むことができる。「後日」のために、慌てず急かさず実験に没頭することも忘れてはならない。遺伝子から宇宙まで、広範なスケールで展開される実験は、湘南藤沢キャンパスの多様性を映すものだ。緻密に統制された実験室から日常の暮らしの現場まで、「実験する精神」は隅々まで染みわたる。いずれも「ないものは、つくる」という態度でくり返される、私たちの日常である。
オープンリサーチフォーラムは、私たちの実験のありようを「世に問う」ための場所だ。
実験は、一人ひとりの個性だ。実験は、メッセージ。
実行委員 Planning Committee
実行委員長
加藤 文俊環境情報学部教授
1962年京都府生まれ。慶應義塾大学環境情報学部教授。同大学経済学部卒業。Rutgers University, School of Communication and Information, Ph.D.課程修了。Ph.D.(コミュニケーション)。関心領域は、コミュニケーション論、メディア論、定性的調査法(エスノグラフィー)。「カレーキャラバン」(2012-)、「墨東大学」(2010-2011)、「三宅島大学」(2011-2013)に参画。近著に『会議のマネジメント』(2016)、『おべんとうと日本人』(2015)、『つながるカレー』(2014, 共著)、『X-design』(2013, 共著)、『キャンプ論』(2009)などがある。
http://fklab.today/