ブース番号:A38
一ノ瀬友博研究会
出展団体代表者 : 一ノ瀬友博(環境情報学部)
東京ミッドタウン・イーストB1F ホール
A38
ハビタットロスの過程に着目した生態系減災機能評価と包括的便益評価手法の開発
プロジェクト担当:一ノ瀬友博
本研究は過去の自然災害に着目し生態系が持つ減災機能を明らかにすることを目的にしています。自然災害は、土地利用の改変により生息地が減少し(ハビタットロス)、代わりに住居や農地などの人間活動が営まれるようになった場所において発生し、人間活動が活発なほど自然災害の被害は甚大になります。そのためハビタットロスと自然災害は密接に関連しているのです。国内外の様々な自然災害を対象とし、環境情報システムを構築して、生態系減災機能評価と包括的便益評価の手法を開発します。
都市内の構造に着目したポイ捨ての要因と対応策の研究
プロジェクト担当:大田一石
ビニール袋やタバコの吸い殻などの「ポイ捨てゴミ」は空間の景観損失、川や土などの環境汚染の一因となっています。本研究では横浜駅前を対象にポイ捨てゴミのポイ捨て場所、捨てられ方、個数をフィールドワーク調査、記録し、ポイ捨てされやすい場所や、河岸や植栽などの構造を特定、都市部においてポイ捨てを招いてしまう構造的な要因を明らかにします。その後明らかになった要因をどのように排除するか、ポイ捨てされにくい構造のデザインを考察します。ORFではポイ捨てを招いてしまう構造的な要因を中心にポスターを展示致します。
都市と里山における繁殖期のオオタカの餌動物および営巣環境の比較
プロジェクト担当:夏川遼生
オオタカは種の保存法で国内希少種に指定されている中型タカ類です。本種は主に森林と農地や草地が混在する環境(以下、里山)に一定の行動圏を持ち繁殖しますが、近年は都市でも繁殖が確認されています。しかし、都市で繁殖するオオタカの生態は保全上重要であるにもかかわらず、明らかにされていません。そこで、私たちは都市から里山で繁殖するオオタカの餌動物と行動圏内の環境構成を調べました。発表では里山と都市では餌動物と行動圏内の環境構成がどのように異なっているのかについて考察する予定です。
小学校ビオトープにおける環境教育
プロジェクト担当:安江大樹
川崎市内の小学校において、池型のビオトープを活用したおよそ半年間に渡る環境教育プログラムの提案および実行を目的としたプロジェクトである。環境教育プログラムを通じて、対象となる小学5年生108名と生き物や自然環境の意義を子どもたちと共有し、自然環境に対する興味関心を養う。
気仙沼復興プロジェクト - 舞根自然再生プロジェクト 宮城県気仙沼市舞根地区の津波浸水域における陸域・淡水生物相調査
プロジェクト担当:一ノ瀬友博
東日本大震災の津波が低地の生物相に与えた影響とその後の遷移を把握し、生態系のレジリエンスを明らかにする調査を行っています。気仙沼市・舞根地区の被災後に形成された湿地を含む、浸水した低地部を対象に、生物相(両生類、トンボ類、チョウ類、水生半翅目・甲虫類)の分布状況とその変化を、2012年から2015年まで継続して調査しています。復興・復旧事業による生息地の減少・消失も進んでいるものの、それぞれの多様性は徐々に回復しています。また、地域の方と協力して調査結果に基づいた湿地の保全や再生を行っています。
気仙沼復興プロジェクト・舞根オーラルヒストリープロジェクト 復興オーラルヒストリー-地域情報の再編纂と復興まちづくりビジョンの創発-
プロジェクト担当:一ノ瀬友博
復興まちづくりを進める上で、地域情報を蓄積、整理、共有、継承していくことは重要な課題です。当プロジェクトでは、気仙沼市舞根地区をフィールドに、地域の資源や課題、住民の意向などの被災により失われた、そして復興の過程で蓄積される膨大な情報を、オーラルヒストリーを用いて抽出しています。これらの情報を編纂し後世に引き継ぐとともに、地域住民へフィードバックすることで、住民主導の自発的な復興ビジョンの創発と実現を支援する試みです。
看護ビオトーププロジェクト
プロジェクト担当:京本克樹
看護ビオトーププロジェクトでは、看護医療学部棟周辺の鳥類、昆虫類、水生生物、植物の調査を行っています。最終的なゴールとしては、看護付近にあるビオトープの改善案の提言と実施を目標として考えています。
フィールドワークの経験が浅い人でも、身の周りにある自然をよく知り、身の周りにある自然をよりよくしていけるプロジェクトです。
フィールドワークの経験が浅い人でも、身の周りにある自然をよく知り、身の周りにある自然をよりよくしていけるプロジェクトです。