展示

ブース番号:A37

厳網林研究会

出展団体代表者 : 厳網林(環境情報学部)

東京ミッドタウン・イーストB1F ホール A37

フリーGISを用いたセーフコミュニティのデザイン

プロジェクト担当:厳網林

気候変動や地震に対する不安、災害や事故に対する心がけ、あなたはどうリスクと付き合っていますか。GISとは空間位置とそれに付随する情報を調査、管理、分析、視覚化する技術です。GISと聞くと難しい専門のソフトが必要なイメージですが、近年ではGoogle Earthなどのフリーソフトや、行政機関が無償で一般に公開しているフリーデータが多く出回っています。私たちはそういったフリーGISを調査し、先進国、途上国を問わずに人々が安心して生活ができる空間(セーフコミュニティ)のマッピングとデザインを行います。

シャレットデザインワークショップによる復興まちづくり-南相馬市・気仙沼市を事例として-

プロジェクト担当:厳網林

シャレットデザインワークショップは専門家、住民などの関係者が短期間に集まり、対象地域を集中的に研究し、参加型の情報収集・デザイン・ワークショップを行うイベントで、世界的に行われています。本プロジェクトは地理情報と3D粘土模型のサポートによってその一連のプロセスを組織化し、南相馬市太田地区と気仙沼市松岩・面瀬地区の復興まちづくりに適用しています。この展示ではこのシャレットデザインワークショップをどのように企画し、どのように効果的に実施するかについて、デモします。

アウトドアとアドベンチャーによる地域学習ゲーム

プロジェクト担当:厳網林

近年、地域学習においてGIS技術を活用する試みが行われています。当研究会では、位置情報を活用した鬼ごっこ、その名も「GPS鬼ごっこ」によって地域学習の促進を図っています。GPS鬼ごっこは宝探しと鬼ごっこを組み合わせたようなゲームで、GPSを活用するため通常の鬼ごっこよりも広い範囲で行われます。数人で構成されるグループで事前フィールドワークを行い「魅力ポイント」を設定することで、その地域の分析、理解、さらには発表によるプレゼンテーション能力の向上など、多くを学べるゲームになっています。

フリーGISによる市民科学の協働プラットフォームの開発-公園管理・植林管理を事例として-

プロジェクト担当:大場章弘

市民主体によるまちづくりや環境学習が盛んに行われてきました。一方、そのデータを活用して市民自らが科学的事実を発見し、行政や地域の問題解決に寄与するいわゆる市民科学に対する関心が高まっています。データの収集、共有、学習のためには共通のプラットフォームは欠かせません。本研究はフリーGISを用いてWebプラットフォームを開発し、NPOの環境保全活動を支援します。同システムは都市の公園管理、農山村における森林管理などに応用しています。

スモールデバイスによるビッグデータのサービス

プロジェクト担当:大場章弘

気候変動やグローバル研究では多くの観測と知識が蓄積されていますが、その多くがデータベースや図書館に眠ったままです。本研究はモンゴルの800点の40年に及ぶ気象・草原の観測データを自動的に抽出し、160文字のショートメッセージサービス(SMS)によって遊牧民の携帯電話に最も近い観測点の天気・草地の情報を毎週自動的に届けるサービスを開発しました。3年間の社会実験の結果、このスモールデザインによるビッグデータのサービスは遊牧民の放牧計画、越冬飼料の準備などのために大変有用であることが証明されました。

震災復興における集団移転の徒歩アクセシビリティ評価-宮城県気仙沼市を事例として-

プロジェクト担当:金森貴洋

東日本大震災から4年が経過し、被災地では高台等へ移転する集団移転事業が本格化しています。津波予防対策である集団移転によって安全性は確保される一方で、立地場所の問題や公共交通の衰退によって住民の生活、特に高齢者住民の生活は大きく変容することが予想されます。本プロジェクトでは高齢者の徒歩による移動に着眼し、宮城県気仙沼市を対象として、集団移転先から最寄り公共交通まで徒歩で移動する上でどれだけ身体に負荷がかかるのかを、GIS(地理情報システム)を用いて評価しました。本ブースではその分析結果を展示します。

モンゴルにおけるエコ&アドバンチャーツーリズムの開発計画

プロジェクト担当:厳網林

モンゴルは広大な国土、豊富な自然、文化資源を有し、観光経済の可能性は高い。本プロジェクトはモンゴル国家発展研究所と共同で、チンギスハンの生まれ故郷であるヘンティ省ビンダーソムのエコとアドバンチャーツーリズムの開発計画を進めています。この夏に地元政府、住民の熱烈な参加のもとで観光資源を調査し、アドバンチャーのルートを設計しました。次はこの計画実現のために観光資源の総合調査、都市インフラの整備、観光案内のデザイン、情報発信などを行います。皆さんのご参加を歓迎します。
© 2015 Keio Research Institute at SFC. All rights reserved.
MENU
q